(Photo by ALEXANDR DEMYANCHUK/SPUTNIK/AFP via Getty Images)
上岡龍次コラム

習近平の瀬戸際外交に翻弄される日本とアメリカ

南シナ海は複数の国が領有権を主張する海域であり同時に海上交通路であるため政治・経済・軍事で緊要地形に該当する。2000年代までは関係諸国の海軍力が乏しいため睨み合いの状態が続いていた。だが急激に豊かになった中国は軍事力を拡大し南シナ海の獲得を進めるようになった。

中国は覇権を拡大するために2014年以後から南シナ海に人工島を作り軍事用の基地に変えた。この時から中国とアメリカの対立関係は悪化し始める。アメリカとしては海上交通路を守ることが国益であるため中国の強引な対応に警戒を始める。

アメリカ海軍が艦隊を使って定期的に南シナ海での航行を継続し、中国は人民解放軍を使い軍事力を見せ付ける対立関係が状態化した。その後2023年になると中国とアメリカの対立関係が悪化するが台湾海峡と南シナ海でエスカレートした。

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