ゼロコロナ終了から1年が経つが、中国経済はいまだ回復の兆しが見えない。画像は、午前10時の上海浦東国際空港の第1ターミナルの様子。(SNS投稿動画よりスクリーンショット)

ゼロコロナ終了から1年 利用客が激減し、閑古鳥なく上海の空港=中国

昨年12月7日の、実質的なゼロコロナ終了から1年が経つ。しかし、中国経済はいまだ回復の兆しが見えないばかりか、凍りついたような大氷河期に突入したままだ。

このごろ、上海の虹橋国際空港と浦東国際空港があまりにも閑散としており、閉店したままの店がずらりと並んでいる空港内の様子を映した動画が相次いでネットに投稿され、物議を醸している。

先週、上海でのイベントに出席するために上海の空港を利用した台湾の産婦人科医師・鄭丞傑氏は、自身のSNSに12月13日午後6時ごろに撮影した上海虹橋国際空港の第1ターミナルの様子を公開した。(画像はこちら)

台湾人である鄭医師は「なぜ、こんなに人が少ないのだろう。これが午後6時の上海虹橋空港の第1ターミナルだなんて、信じられない」と驚いた様子だった。

鄭医師は、さらに「(私が乗った)飛行機が離陸する際にも、滑走路や駐機場に、ほとんど飛行機がないのが見えた」という。

「その様子を撮影して、上海に駐在する台湾人ビジネスマンの友人たちに送った。すると彼らは、こんなの普通だよと、みな口を揃えて言う。ある友人は私に、彼の住む高級別荘区では、もう外国人はほとんどいなくなった、上海の富裕層の多くはすでに国外に逃げ出している」と同医師が明かした。

上海虹橋空港に人が少ない原因の1つは、一部の発着便が浦東空港に移されたことと関係しているという人もいる。しかし、その浦東空港のほうも、まったく利用客は見当たらず、閑古鳥が鳴いているようだ。(動画はこちら)

閑散とした上海の空港の動画をめぐっては、「確かに、これが上海の現状だ。今はどの業界も景気が悪い」「先月(私は)北京の空港へ行ったが、そこも似たような感じだった。国際線の出発ロビーにある店は、全く営業していない」といったコメントが寄せられている。

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