1月2日に東京の羽田空港の滑走路で発火した日本航空の旅客機。海上保安庁の航空機と衝突した (Photo by STR/JIJI PRESS/AFP via Getty Images)

国交相「羽田空港、再開できるだけ早く」 海保機は機長除く5人死亡

2日、羽田空港のC滑走路で日本航空(JAL)の旅客機と海上保安庁の航空機が衝突し、炎上する事故が発生した。事故を受けて羽田空港の滑走路はすべて閉鎖されている。斉藤国土交通相は記者会見で、現場の保全を踏まえながら、できるだけ早い運用再開を目指すとした。

「多客期であり羽田空港の早い再開を望む声が上がっている。A・B・Dの滑走路はできるだけ早く、明日には、できれば今日中にでも使えるよう現場で努力している」と斉藤国交相は述べた。 

事故が発生したのは2日午後5時47分頃。東京都大田区の羽田空港で、新千歳(北海道)発羽田行き日本航空516便(エアバスA350型機)が着陸中に衝突した。

海保機に乗っていた6人の乗員中、機長を除く5人の死亡が確認されたと述べた。また、自力で脱出した機長は重傷だが、意識はあるという。JAL機には乗員12人、乗客367人の合計379人が搭乗しており、全員が脱出したが、17人が負傷した。

航空機の衝突事故を受け、岸田文雄首相は、海上保安庁の職員5人の訃報を受け「大変残念なことであり、使命感に敬意と感謝を表しながら哀悼の誠をささげる次第だ」と語った。

海上保安庁によると、日航機と衝突した海保の航空機「MA722」(ボンバルディア社製、全幅27.43メートル、全長25.68メートル)は、羽田航空基地所属で、能登半島地震の被災地に物資を運搬するため、新潟航空基地(新潟市)に向かう途中だった。

東京消防庁や警視庁は、事故発生後、約100台の消防車を出動させ、消火活動を行っている。羽田空港の滑走路はすべて閉鎖されている。国土交通省、警視庁、海上保安庁などが連携して、事故の詳細な調査を進めている。

衝突した海上保安庁の航空機の周辺で現場対応にあたる救命救急隊(Photo by RICHARD A. BROOKS/AFP via Getty Images)
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