中国では、大晦日の夜を「除夕」と呼んでいる。ごく普通の名詞だが、今この「除夕」は敏感ワードだ。(NTD新唐人テレビの報道番組より)

2月9日「大晦日の夜」が敏感ワード 発音が「習近平を除け!」を連想させるから=中国

中国では、旧暦(農暦)大晦日の夜を「除夕」と呼んでいる。今年の「除夕」は2月9日の夜である。

ごく普通の名詞だが、いま中国ではこの「除夕」が敏感ワードになっている。

その理由は、大晦日を意味する「除夕(チューシー)」の発音が「習を除く」。つまり「習近平を排除する」という思考につながりやすいからだ。

大晦日の前夜にあたる今月8日、「明日は大晦日(中国語:明天除夕)だ」の話題は中国SNSウェイボー(微博)のホットリサーチ入りした。しかし後に、この話題は、ホットリサーチから締め出されたことがわかった。

この話題に関しては、中国共産党当局が大晦日の日を法定休日としていないこともふくめて、ネット上で繰り返し、熱い議論が交わされてきた。

中共当局が大晦日を休日としない理由について、ネット上で言われているのは「大晦日」の中国語「除夕」の夕(XI、シー)の発音が中共党首の「習」と似ているため、民衆が「習を除く」を連想しやすいこと。

さらには、このワードを利用して、習近平独裁体制に対する民衆の抗議が湧き上がることを恐れたため、とされている。

実際、これに先立ち、ネット上では大晦日(除夕)の日に「みんなで『除夕快楽』と投稿し、ともに『除習節』を楽しもう!」と提唱する声が上がっていた。

中共の独裁者を排除したい民間の声を、もちろん当局は血眼になって消そうとしている。

今年の旧正月(春節)の元旦は2月10日。連休期間は2月9日(金)〜2月17日(土)の8日間である。

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