台湾当局は2024年2月20日、中国から輸入した「唐辛子粉」のなかから、発ガン性をもつ工業用染料スーダンレッド(蘇丹紅)を検出したと発表した。(台湾中央通訊社より提供)

中国産「唐辛子粉」から工業用染料検出 発ガン性あり、台湾当局が輸入停止に

台湾の衛生福利部(保健省)食品薬物管理署(食薬署)は20日、中国から輸入した「唐辛子粉」のなかから、発ガン性をもつ工業用染料スーダンレッド蘇丹紅)が検出されたとして、不合格品の製造元や輸出業者21社を対象に、同日から3か月間、輸入検査の受理を停止すると発表した。

中国から発ガン性物質入りの唐辛子粉(8キロ)を輸入した台湾の食品企業は、それを使ってスナック菓子「蝦味先(香辣口味)」を製造し、すでに市場に流出している。

(提供:高雄市衛生局/中央通信社)

      (台湾のスナック菓子「蝦味先(香辣口味)」)

現在、当該の唐辛子粉が使用された疑いのあるスナック菓子は、すべて商品棚から撤去されている。問題の商品を購入した消費者は、レシートあるいは商品を販売された場所へ持ち込めば、代金の払い戻しを受けることができる。

中国産発ガン性物質入りの唐辛子粉を使ったスナック菓子が、商店棚から撤去されたかどうかを検査する職員。 (提供:高雄市衛生局/中央通信社)

不合格品のなかには、家庭用調味料の唐辛子粉である「家用四合一調味料組合-細粉紅辣椒、濟生股份有限公司斗六廠製造」も含まれる。これらの商品は、スーパーや小売店の商品棚から撤去される。

関連記事
中華民国の新政権就任式に向け、台湾日本関係協会の陳志任副秘書長は7日、外交部の定例記者会見で、20日に行われる頼清徳次期総統の就任式に、現時点では各党・会派から37名の日本国会議員が37人が出席する予定だと発表した。過去最多の人数について「日本側は新政権をとても重視している」と歓迎の意を示した。
2024年4月30日、上海発香港行きの香港を拠点とする航空会社「キャセイパシフィック航空」CX341便は悪天候に遭遇し、2度も香港への着陸に失敗した。同便での恐怖体験について一部乗客は振り返っている。
5月27日、世界保健機関(WHO)は年次世界保健総会(WHA)を開催する。アントニー・ブリンケン米国務長官は5月1日(水)、台湾にオブザーバーとして会議に参加するよう強く求めた。
中国共産党(中共)がロシアに供給する半導体などのハイテク製品のサプライチェーンにおいて、香港が重要なリンクになっていることを示す証拠は大量にある。2022年2月24日、ロシアがウクライナへの本格的な軍事侵攻を開始して以来、香港で「ロシア」を社名に含む新規登録企業が急増した。
中国で保守国家秘密法改正案が5月1日から施行される。台湾で中国本土・香港及びマカオに関する業務を担当する大陸委員会(陸委会)は、中国渡航の必要性について慎重に考えるよう呼びかけている。