中共情報戦、最も殺傷力が高いのは「物議を醸す情報」 当局や軍への信頼を揺るがす恐れ
中国共産党による情報戦のなかで最も広範囲に影響するのは「物議を醸す情報」であることが、台湾国防部の報告書で明らかになった。それらの情報は、共産党の外郭組織や現地の協力者によって拡散され、政府当局や軍に対する国民の信頼を損なうリスクがある。
台湾の立法院(国会に相当)に宛てた国防部の報告書によると、中国共産党は台湾の言論の自由を悪用し、三戦(世論戦、法律戦、心理戦)を積極的に展開している。台湾社会のなかで心理的な混乱を引き起こし、台湾人の団結力を弱体化させるため、日々偽情報による攻勢を仕掛けている。
なかでも、台湾社会を分断するためによく使われるのが「物議を醸す情報」だ。「物議を醸す情報」には、真実の情報と偽情報を織り交ぜたものや、悪意を持って捏造されたものなどがあり、一般人には識別が困難であることが多い。そのような情報は、中国共産党の軍事的脅威を誇張して伝える、台湾軍を故意に貶める、軍や一般市民の団結を損なうといった特徴を持っている。
関連記事
アメリカ海軍は2023年5月25日原子力航空母艦・ジョージ・ワシントンが再配備されることを発表した。6年ぶりの展開であり、当初4年で想定された炉心交換・包括修理などのオーバーホール(RCOH)を2年延長した影響で再配備が遅れた。修理の延長は、造船をめぐって米海軍が抱える問題を示唆している。
2025年8月、中露が合同演習を実施し対潜水艦作戦を強化。米軍も原子力潜水艦を展開し、三国の安全保障リスクが高まっている。
6月初旬、ウクライナによる大規模なドローン攻撃によりロシア国内の空軍基地で複数の航空機が破壊された。アメリカ軍はこれを受け、軍事基地の対ドローン防衛強化に本腰を入れる。
40年以上経った今でも活躍するF-16戦闘機は世界最高の多用途戦闘機の1つとして評価される。将来的には、ステルス機との対戦が課題となるがF-35やF-22戦闘機にはないF-16ならでは能力を持っている。
航空機の戦闘力を評価する際、速度や武装能力だけでなく、出撃生成率(SGR: Sortie Generation Rate)が重要な指標となる。SGRは航空機の運用効率を示し、高いSGRを持つ機体は、より頻繁な出撃と優れたパイロット訓練を可能にするため、総合的な戦闘力を大きく向上させる。