深刻な豪雨災害に見舞われ中国湖南省の被災地の状況。(SNSより)
「死者50人、行方不明者15人」とされるが、実際にはもっと多い可能性も

「災害があったことは今初めて知った!」 ネットで怒りの声=中国  

中国湖南省は先月、台風「格美」の影響をうけて深刻な豪雨災害に見舞われた。災害から20日以上経った8月19日、現地当局(郴州市)はようやく災害被害について公表したが、ネット上でバッシングの声が広がっている。

現地当局によると、7月26~30日にかけて、台風「格美」がもたらした豪雨により、149村でのべ6万以上の世帯に停電が起き、152の村で道路が寸断され、78の村で通信が途絶えた。被災人口は12万8千人、これまでに50人が死亡、15人が行方不明だという。

しかし、中国共産党当局は、災害が起きるたびに一貫して被害情報の隠蔽を行っているため、今回の地震による実際の死傷者数も、公式発表をはるかに上回る可能性がある。

▶ 続きを読む
関連記事
中国河南省で転落事故後に死亡した14歳少年の臓器提供を巡り、母親が「手はまだ温かかった」と疑念を示した。死亡判定や手続きの透明性にネット上で関心が高まり、事例は国内で波紋を広げている。
冬に入って以降、中国の多くの地域で呼吸器系疾患が流行のピークを迎えつつあり、少なくとも17の省でインフルエンザが流行している。北京では他地域に先駆けて流行がピークに達し、インフルエンザの陽性率は45%近くに上っている
湖南省の湘雅二病院で新生児が2度の開胸手術後に死亡した。遺族は医療ミスを疑い、病院側は死亡原因も監視映像も示していないという。ECMOや呼吸器の取り外しも同意なしとされ、危篤時も父親は面会できなかった
11月27日、昆明市洛羊鎮の鉄道駅構内で、試験列車が施工作業員と衝突する事故が発生した。公式発表によれば、この事故で11人が死亡し、2人が負傷した
日本人学校を標的とした暴力的なメッセージは、最近の攻撃と国家主義的な言説の高まりを受けて、日本政府が国民に警戒を呼びかけている