乳がんリスク、睡眠習慣も影響。専門医が要因を解説(Shutterstock)

不規則な睡眠が乳がんリスクに? 専門医が語る注意点と改善法

「健康的な生活をしているのに、なぜ乳がんを発症するのだろう?」と疑問に思う人も多いでしょう。台湾の乳がん専門医である張金堅(ジャン・ジンジエン)医師は、乳がんリスクには睡眠習慣も影響を与える可能性があると指摘しています。他にも乳がんのリスクを高める要因について説明しています。

乳がんリスクを高める要因として、まず挙げられるのは「家族にがんの病歴があること」です。例えば、アンジェリーナ・ジョリーさんは家族にがん患者が多かったため、高い乳がんリスクがあることを医師から指摘されました。彼女の叔母は乳がん、母親は卵巣がんで亡くなっており、どちらも乳がんに関わるBRCA1遺伝子の変異を持っていました。ジョリーさん自身も同じ遺伝子変異を持っており、乳がん発症リスクが90%近くあると診断されたため、予防として乳房や卵巣の摘出を決断したのです。

張医師によると、現在では乳房切除手術も美容面で進化しており、乳輪や脇の下から小さく切開してインプラントを入れる方法が選べます。さらに、卵巣を摘出した後のホルモン不足に対しても、ホルモン補充療法やサプリメントで対応できると説明しています。

 

▶ 続きを読む
関連記事
研究では、生物学的年齢は生活習慣によって変わることが判明。運動、食事、睡眠、喫煙・飲酒の回避、ストレス管理の5つを改善するだけで、老化を遅らせ、寿命を延ばす可能性が示された。習慣の見直しは何歳からでも効果があるという。
痛みによる睡眠阻害は寝る前の準備で防げます。背中・首・股関節・胸など、体の緊張をほどき、夜の痛みを軽減し眠りの質を高める6つのエクササイズを紹介します。
理由もなく不安が続く、夜に何度も目が覚める。その背景には「GABA不足」が潜んでいるかもしれません。脳を整える方法を解説します。
光・運動・睡眠といった日常の習慣が、薬以上に代謝を左右する――そんな最新知見が示されています。自然のリズムに合わせるだけで体が変わる理由とは。
年に2回の時間変更は、概日リズムの乱れや睡眠不足、心血管リスクの上昇と関係。スタンフォード大学の研究は、通年で標準時間を維持する方が健康に良いと指摘している。