沖縄県石垣市の尖閣諸島(JIJI PRESS/AFP/GettyImages)

尖閣沖の日本EEZ内で中国調査船が調査活動 海保が中止要求

第11管区海上保安本部(那覇)は11日、沖縄県・尖閣諸島沖の日本の排他的経済水域(EEZ)内で、中国の海洋調査船「海科001」がパイプのようなものを海中に下ろしているのを確認したと発表した。日本側の同意を得ていない海洋調査の疑いがあるとして、海上保安庁の巡視船が無線で調査の中止を要求したが、中国側は応じなかった。

発表によると、11日午前6時30分ごろ、尖閣諸島・大正島の北北東約236キロの海域で、巡視船が「海科001」の右舷からパイプ状の物体が海中に延びているのを確認した。第11管区海上保安本部は、同意のない海洋調査は認められないとして、無線で調査の中止を求めたが、調査船はその場で活動を続けた。その後、同日午後1時20分ごろ、調査船は日中中間線の西側、すなわち日本のEEZ外へ移動したことが確認された。

同海域で中国の海洋調査船によるこうした行動が確認されたのは、2021年10月以来となる。第11管区海上保安本部は、引き続き周辺海域の監視を強化している。

▶ 続きを読む
関連記事
米上院の超党派議員は17日、中共による日本への圧力を批判し、日本を支持する決議案を提出した
内閣府の令和6年度重要土地等調査で、外国人・外国系法人による取得は3,498筆個(3.1%)に上った。中国系が約半数を占め、特に東京都内の重要施設周辺で取得事例が突出している
小泉進次郎防衛相が16日、自身のXアカウントで「冷静・厳格!」と書かれたパイロットの手袋を紹介し、中国軍機によるレーダー照射問題と絡めて大きな反響を呼んだ
戦後最も厳しい安全保障環境に対応するため、政府は防衛装備移転を「重要な政策的手段」と位置づけ。木原官房長官は運用指針の見直しを「早期に実現」する方針を示した
中国共産党海軍の空母「遼寧」を中心とする艦隊が太平洋上で活動し、艦載機の発着艦訓練を集中的に実施した。防衛省は自衛隊艦艇や哨戒機を投入し、継続的な警戒監視と情報収集を行っている