売れぬ粽(ちまき) 伝統行事にも忍び寄る「不況の影」=中国
5月31日は中国四大伝統祝日の一つ「端午節(たんごせつ) 」だ。この節分では無病息災を願い、粽を食べるのが習慣だが、今年は異常事態のようだ。
粽(ちまき)を片手に人々が行き交うはずのこの時期、しかし、商店主たちは異口同音にこう嘆いている──「今年ほど冷え込んだ端午はない」。
商業施設でも、かつて人で賑わった粽コーナーには閑散とした空気が流れ、販売員が客を待つだけの異様な光景が広がっている。
関連記事
警察イベントが開催される中、女性警察官のバイクが観客の幼児をはねる事故。
倒れた子どもを無視してバイクの傷を確認する映像に、中国SNSが騒然。
中国系カナダ人俳優クリス・ウー(呉亦凡)「獄中死去」の噂が拡散。
于朦朧事件で騒然とする中国では、当局による「世論そらし」を疑う声が強まっている。
いま中国で何が起きているのか。
中国の「ブラックフライデー」こと「ダブル11」で苦情が殺到。値上げしてから割引、使えないクーポン、返金拒否。安く見せかける商法に、消費者の信頼が崩れつつある。
裁判所による清算手続きが完了し、上海半導体器件研究所の法人資格がまもなく抹消される。業界関係者は、同研究所の終結は単なる個別事例ではなく、中国における半導体研究体制の全面的な縮小が続いていることを示すと指摘。
まだ11月なのに帰省ラッシュ? 中国では出稼ぎ労働者が3か月も早く故郷に戻り始めた。
工場閉鎖、給料未払い、仕事消滅──「働くだけ無駄だ」と語る人々の背に、経済の寒波が迫る。