中国最大のライチ産地――広東省茂名市の様子。売れないライチと、ブタのエサになったライチ。(スクリーンショット)
「約500gあたり1元(約20円)でも買い手なし」 ライチ最大産地・広東省からの嘆きと市場のねじれ

中国でライチは豊作なのに売れない 産地ではブタのエサ 都市部では価格高騰【動画あり】

「一年間、一生懸命に育ててきたのに、せっかく豊作になったライチが売れなくって、売れないから収穫したところで人件費すら回収できず、輸送業者は高額な運送費を請求してくるし、買い取り業者は容赦なく値切りで、結局生産側は赤字、消費者は高値で買わされるはめに。誰のための市場なのか…」果樹農家たちの声は深刻だ。

中国の官製メディアが声高に喧伝する「ライチの大豊作」と、実際の農家の暮らしは、まるで別世界だ。

中国最大のライチ産地、広東省茂名市では、収穫されたライチの買い取り価格が暴落し、多くの農家が出荷をあきらめ、豚の餌にするか、畑に捨てるしかないという窮状に追い込まれた。

▶ 続きを読む
関連記事
黒タク急増で10時間走っても赤字? 中国・東北でタクシーが一斉スト。追い詰められた運転手たちの町で何が起きているのか
冬に入って以降、中国の多くの地域で呼吸器系疾患が流行のピークを迎えつつあり、少なくとも17の省でインフルエンザが流行している。北京では他地域に先駆けて流行がピークに達し、インフルエンザの陽性率は45%近くに上っている
日本維新の会の石平参院議員は4日、自民党の麻生太郎副総裁が「(高市首相は)中国からいろいろ言われているが、言われるぐらいでちょうどいい」と発言したことについて、「むしろ、中国から文句の一つも言われない日本の指導者の方が要注意であろう」と同意した
湖南省の湘雅二病院で新生児が2度の開胸手術後に死亡した。遺族は医療ミスを疑い、病院側は死亡原因も監視映像も示していないという。ECMOや呼吸器の取り外しも同意なしとされ、危篤時も父親は面会できなかった
中国SNS「ウェイボー(微博)」で異例の凍結ラッシュ。「于朦朧事件」に触れた人は次々と凍結され、利用者の怒りが高まっている。