声を上げれば公安が介入、大学は教育の場ではなく体制の宣伝装置に
「学生集団食中毒」より「軍事パレード」優先 告発者には公安から脅迫
中国・遼寧省の瀋陽師範大学で8月末、学生や保護者が相次いで嘔吐や下痢を訴える集団食中毒が発生した。外部業者が供給する水が原因とされ、食堂を利用した多くの人が発熱や下痢で病院に殺到。大学周辺の診療所は学生など大学関係者の患者であふれた。
この非常事態にもかかわらず、学校側は安全に関する告知や救済措置を一切取らず、逆に「パレード鑑賞」への動員通知を出すなど、冷淡な姿勢を見せた。事件直後には公式投稿のコメント欄を即座に閉鎖し、学生の声を封じ込めたのである。さらに、被害をSNSで告発した学生には公安から「投稿を削除せよ」との脅迫が届き、徹底した隠蔽工作が進められていることも明らかになった。
学校の無策と冷血ぶりに加え、体制そのものが被害を訴える学生の声を抑え込んだ格好だ。学生や保護者の間では、怒りと失望が急速に広がっている。
関連記事
黒タク急増で10時間走っても赤字? 中国・東北でタクシーが一斉スト。追い詰められた運転手たちの町で何が起きているのか
冬に入って以降、中国の多くの地域で呼吸器系疾患が流行のピークを迎えつつあり、少なくとも17の省でインフルエンザが流行している。北京では他地域に先駆けて流行がピークに達し、インフルエンザの陽性率は45%近くに上っている
日本維新の会の石平参院議員は4日、自民党の麻生太郎副総裁が「(高市首相は)中国からいろいろ言われているが、言われるぐらいでちょうどいい」と発言したことについて、「むしろ、中国から文句の一つも言われない日本の指導者の方が要注意であろう」と同意した
湖南省の湘雅二病院で新生児が2度の開胸手術後に死亡した。遺族は医療ミスを疑い、病院側は死亡原因も監視映像も示していないという。ECMOや呼吸器の取り外しも同意なしとされ、危篤時も父親は面会できなかった
中国SNS「ウェイボー(微博)」で異例の凍結ラッシュ。「于朦朧事件」に触れた人は次々と凍結され、利用者の怒りが高まっている。