イメージ画像、中国人観光客。(Chris McGrath/Getty Images)
中国のの政治への「恐怖の条件反射」

「習近平」の名を聞いた瞬間に沈黙する中国人観光客

日中関係が緊張するなかでも、中国から日本を訪れる観光客は後を絶たない。だが京都の街頭で行われたある取材では、彼らが抱える無言の恐れがあらわになった。

日本の記者が「習近平」という三文字を示した瞬間、中国人観光客たちが反射的に表情を変え、その場を離れる姿が相次いだのである。

街頭インタビューを受けていた上海出身の男性は、当初は明るく受け答えしていた。ところが記者がスマートフォンの翻訳画面で「習近平は日本への渡航を控えるよう呼びかけているがどう思うか」と示した途端、彼は小さく息をのみ、後ずさりしながら「わからない」「知らない、すみません」と繰り返し、逃げるように立ち去った。

▶ 続きを読む
関連記事
中日関係悪化で広州の宮崎駿作品展が延期。スタジオジブリが発表、理由は非公表。浜崎あゆみ公演も上海・マカオで中止。中国ネット民は「反戦ジブリすら難しいのか」と嘆く。米メディアは中国の逆効果と指摘
中国共産党海軍の空母「遼寧」を中心とする艦隊が太平洋上で活動し、艦載機の発着艦訓練を集中的に実施した。防衛省は自衛隊艦艇や哨戒機を投入し、継続的な警戒監視と情報収集を行っている
中国共産党海軍の情報収集艦が沖縄・宮古島周辺海域を航行したことが確認された。防衛省は海自哨戒機を出動させ警戒監視を実施。南西諸島周辺で続く中共海軍の活動が改めて浮き彫りとなった
中国企業が開発した安価なKVMスイッチ「NanoKVM」を巡り、隠されたマイクや外部サーバーとの通信など深刻なセキュリティ上の問題が判明した
中国共産党政権が日本に対して軍事的・経済的圧力を強めている背景には、国内の不安定化と社会不安の深刻化を覆い隠す狙いがあるとみられている