市民の日常にとって、政治より大事なのは「今日、何を食べるか」である。
反日ムードそっちのけ 中国で回転寿司スシローに大行列 「胃袋の民意」
ここ最近、中国政府は反日ムードを積極的に演出してきた。
日本の芸能関連のイベントは中断され、訪日旅行は制限され、ネットにも「お国の立場」を強調する投稿が目立つ。
ところが、上海の現場に立ってみれば、その緊張感は、寿司の前では完全にかき消されていた。
中国・上海で6日、日本の回転ずしチェーン「スシロー」が2店舗同時にオープンした。朝から店の前には人が押し寄せ、待機列は約700組、最長14時間待ちに達した。翌日以降も勢いは衰えず、7日は2〜3時間待ちが続き、8日も1〜2時間待ちの行列ができた。初日だけの「話題作り」ではなく、週末を通じて満席状態が続いたのである。ここ数週間、政治面では日中関係の緊張が続いているが、行列の熱気の前ではまったく存在感がない。
関連記事
中国河南省が幹部に率先して有給休暇を取るよう求め、観光や交通の割引を組み合わせた消費刺激策を発表した。ネット上では、収入減や雇用不安が続くなか、休暇だけでは消費は伸びないとの声が上がっている
イランでの戦争を受け、中国中石化が中東依存を急減。サウジ産の購入をほぼ止める一方、割安なロシア極東ESPO原油を7~9月に30~40隻分確保し、供給とコストの両面でリスク分散を図っている。
「被災地を映すな」「真相を話すな」中国・広西の洪水から約1か月。住民のライブ配信を制限し、救助隊の動画は削除、決壊ダム周辺を封鎖し、救援テントまで撤去した。現地取材で見えてきたのは、災害の陰で進む情報統制の実態だった
中国の国有企業で、一般社員への身辺調査が拡大。親族の勤務先や海外渡航歴、小学校からの学歴まで会社へ報告を要求する
14回も未払い賃金の支払いを求めた末、爆発事件を起こした中国の30代男。ところが当局が真っ先に消したのは、事件の背景を伝える記事や情報だった。ネットでは「第二の楊佳」との声も。中国当局が本当に恐れているものとは何なのか