人民元がドルに取って代わる未来はやってくるのか
中国人民銀行(PBOC)が人民元の対外価値を引き上げる動きを進める中で、中国共産党政府が中国通貨に、より広範な国際的役割を持たせようとしていることは明白だ。
中国共産党(中共)の習近平は、人民元が現在、国際取引と価値保存の主要手段として揺るぎない地位を占めるドル、すなわち銀行家や経済学者が「世界の準備通貨」と呼ぶ役割に挑戦できるだけの地位を獲得することを望んでいることを、これまでに幾度となく示唆してきた。将来、人民元がドルに取って代わる可能性はあるが、その取り組みには長い時間を要するのは確実であり、その間、中国は代償を負うことになる。
中共政府は2009年、中国の一部輸出業者に対し、ドルではなく人民元での決済を認めたことを契機に、この取り組みを開始した。以降、中国は主に「一帯一路」構想を通じ、輸出入の双方で人民元の利用を拡大してきた。最近では、国有の中国鉱物資源集団が、オーストラリアのBHPグループからのドル建て出荷の受け取りを一時停止するよう購入者に求めたことが、継続する取り組みの兆候として浮上した。これと並行し、中国人民銀行は、人民元の対外価値を引き上げることで「人民元の国際化を促進する」と表明した。
関連記事
経済規模でカリフォルニア州やニューヨーク州など米国トップクラスの州は中国との貿易拡大を優先し、中共の影響に迎合している結果、自州だけでなく米国全体が、世界で最も強力で危険な権威主義的影響にさらされている
イランによるホルムズ海峡封鎖に対し、米国がいかに主導権を奪還すべきかを論じる
北朝鮮が狙う「対衛星兵器」は単なる技術誇示ではない。国内を弾圧し国外を脅かす独裁体制の本質が、宇宙へと拡張された「新たな戦場」の序曲である
イランに対する軍事的成功は、ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領の拘束やシリアのアサド政権の打倒に続いて、ほどなくして起きたものであり、世界中の独裁者に対する警鐘をますます大きく鳴らしている。もし米国に敵対すれば、安全ではいられない。
米国とイスラエルがイランを共同攻撃し、イランがホルムズ海峡を封鎖したことで原油価格が上昇した。米国を含む各国は油価抑制のため複数の措置を講じたが、効果は限定的だ。ある専門家は、油価を下げる最も有効な措置はホルムズ海峡の再開であると指摘する