北京天安門の監視カメラ(GREG BAKER/AFP via Getty Images)

中共の「スパイ摘発」宣伝が拡大 日常生活まで「海外勢力」扱いに嘲笑

近年、中国共産党(中共)国家安全部は「スパイ摘発」を大々的に打ち出している。スマホアプリから研究論文、気象データ、希少な動植物、さらには芸能人の追っかけ、就職、留学、「寝そべり」に至るまで、あらゆるものに「海外勢力」のレッテルが貼られている。一般の人が日常的に接する分野まで、国家安全上の問題とし、ネット上では揶揄の声が上がっている。

2023年3月に陳一新が国家安全部のトップに就任して以降、これまで水面下で活動してきた同部が、一転して表舞台に出るようになった。公式WeChatアカウント「国家安全部」も開設し、頻繁に投稿を行っている。その中で、「海外勢力」の定義は大きく広がっている。

6月23日、中国語ニュースサイト「中国デジタル時代」は、「海外勢力はどこにいるのか 国家安全部公式アカウントの投稿一覧」と題する記事を掲載した。記事は、国家安全部がこの3年間に発信した「海外勢力」に関する投稿を整理し、いわゆる「海外スパイ」の範囲は、少なくとも5つの大分類、30以上の具体的な場面に広がっていると指摘した。

▶ 続きを読む
関連記事
中国の大学で実験室爆発。院生が指3本を失う大けが。大学は「無断実験」と強調したが、ネットでは「学生への責任転嫁では」と批判が噴出している
中国で豚が余りすぎて価格が暴落。「育てるほど赤字」となり、繁殖をやめる農家も
中国・黄山の観光地で、高齢者が記念写真を撮ろうとスマホを開いた。ところが30秒で広告が20回表示され、あげく誤ってアプリまでダウンロード。結局、思い出の一枚は撮れなかった
「受け取った賞与を返してください」。北京の病院で、支給済み賞与の返還と給与停止を求める通知が拡散。中国では「毎月給料が出る」という当たり前が揺らいでいる
「もうやってらんない」中国トップクラスの名門大学の院長による、たった一言の辞職届が話題に。辞任よりも、この本音に「自分もそう言いたい」と共感が広がった