中国AI投資に金融危機リスク 中国人民銀行元総裁が警告
近年、中国共産党(中共)はAI分野に巨額の資金を投じている。中国人民銀行の周小川・元総裁は、AI投資が失敗した場合の金融市場への影響を分析し、危機に備えた対応策を検討する必要があると訴えた。
中国メディアによると、周小川は10月20日、「2026外灘年会(バンド・サミット)」で、現在AIや関連インフラに巨額の資金が流れ込んでいると指摘した。一部の投資が失敗して金融市場が混乱すれば、経済危機に発展する恐れがあり、その場合は経済を支えるための大規模な対策や、一部の金融機関への救済措置が必要になるとの見方を示した。
周小川は「現在、AIの活用を進め、生産性を向上させる道筋はいくつかあるが、同時にリスクも伴う」と述べた。
関連記事
欧州の過度なEVシフトと中国勢の台頭による自動車業界の苦境をレポート。補助金や規制に依存した市場の歪みと、西側メーカーが直面する課題を解説します
ノーベル経済学賞は、理論の正しさを保証するものではない。景気変動を抑える政策に目を奪われるあまり、その根本原因を見失っていないか。筆者はオーストリア学派の視点から、金融緩和が生むゆがみと経済学の本質を問い直す
AI生成があふれる時代、人間の創造性や「本物」の価値はどう変わるのか。ジェボンズのパラドックスから、AI時代の希少性と創作の未来を読み解く
FRBのウォーシュ議長はIMF年次総会で、主要中銀による協調的な金融引き締めの現状を総括した。世界経済の想定以上の強靱さやAIがもたらす生産性向上への期待を語る一方、労働市場の混乱や下振れリスクに警戒感を示した