2026年10月30日、英ロンドンで、スマートフォンに表示された暗号資産取引所バイナンスのロゴと、ノートパソコン上の暗号資産取引画面。バイナンスでは前日、63億ドル規模の暗号資産流出が発生し、デジタル資産の盗難として過去最大規模となった(Dan Kitwood/Getty Images)

バイナンスから63億ドル超盗難 偽面接とマルウェアで侵入

世界最大の暗号資産取引所バイナンスから、約63億4千万ドル相当の暗号資産がハッカーに盗まれた。暗号資産のハッキング被害としては過去最大規模となる。バイナンスは11月3日に発表した初期調査報告書で、今回の攻撃について、偽の採用面接やマルウェアなど複数の手法を組み合わせた、周到に計画された多段階のサイバー攻撃だったと説明した。

報告によると、ハッカーは偽の採用面接を利用して社内システムに侵入し、最終的に同社の暗号資産ウォレットを制御した。被害額は63億4千万ドルに相当し、暗号資産を狙ったハッキング事件として過去最大規模となった。

攻撃は6月に始まった。ウォレット開発チームの社員Aが、改ざんされたAI関連ツールをダウンロードしたことが発端だった。セキュリティーチームは異常を検知し、端末の交換や認証情報の変更などの対策を講じたが、その時点ですでに、ハッカーはチームメンバーのアクセス権限を入手していた。

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