50年来最大の氷塊、グリーンランドの氷河から崩落

【大紀元日本8月9日】8月5日、グリーンランド2大氷河のひとつであるペテアマン氷河から巨大な氷塊が分裂した。米デラウェア大学研究チームの発表によると、分裂した氷塊の面積は約260平方キロメートルでマンハッタン島4つ分に相当する。厚みは約160メートル。

デラウェア大学のムエンチョウ(Muenchow)教授が同大学のサイトで発表した声明によると、これは1962年以来、北極地区最大の氷河分裂であり、この巨大な氷塊がこのまま南へ向かって移動すると、船舶航行に大きな影響を及ぼす可能性がある。2年後に大西洋へ到着する見込みという。

BBC放送によると、現在この氷塊はグリーンランドとカナダの間に位置するネアズ海峡に入っている。

この氷河分裂はカナダ人研究員が5日、NASA衛星生写真上で発見したもの。今回の分裂で、長さ70キロのペテアマン氷河は、体積の4分の1を失ったことになる。

現在のところ今回の氷河分裂と気候温暖化との関連性ははっきりしていないと同教授は述べている。

2010年の前半6カ月は観測史上、地球が最も暑い時期だったと科学者たちは述べている。

(翻訳編集・市村)