アメリカ心臓協会によると、ほとんどの成人は1日5杯までのコーヒーを安全に飲むことができるとしています。
同団体は7月20日の声明で、カフェインに関する研究をまとめ、最新の研究では、ほとんどの成人が1日400mgまでのカフェインを、砂糖やミルクを加えずに摂取することは安全であるだけでなく、心血管疾患のリスク低下につながる可能性があることが示されていると述べました。
エナジードリンクなどに含まれる、より高用量のカフェインは、心臓や血管に悪影響を及ぼす可能性があると協会は述べました。
このガイダンスの根拠となる研究のほとんどは観察研究ですが、カフェインとさまざまな健康問題との関係を調べたランダム化比較試験も増えており、その中には血糖値への影響が見られなかったことを示す試験も含まれています。
データでは、適度なカフェイン摂取が心血管疾患や脳卒中などのリスク低下と関連する一方で、コーヒーの摂取が早期心室収縮(余分な心拍)を増やす可能性も示唆されていると、同団体は述べました。また、高用量のカフェインは、特にすでに高血圧の人では、血圧の大幅な上昇につながる可能性があることも示されています。さらに、脂質成分であるカフェストールを含むフィルターを通さないコーヒーを摂取すると、血清コレステロールが上昇する可能性があることも示されています。
「抽出方法が脂質に影響します」と、新しいガイダンスに関与していないクリーブランド・クリニックのインターベンション心臓専門医、アブドゥラ・ダムルジ医師はXに投稿しました。「低密度リポタンパク質コレステロールを気にする患者には、フレンチプレス、ギリシャ式やトルコ式、煮出しコーヒーよりも、紙フィルターで淹れたコーヒーやインスタントコーヒーを勧めてください。フィルターを通さないコーヒーに含まれるカフェストールがコレステロールを上げる可能性があるからです」
声明をまとめた科学者たちは、さらなるデータの必要性を指摘し、カフェインへの反応には個人差があると述べました。
「データは、1日約3~5杯までであれば利益をもたらす可能性があり、ほぼ確実に害はないことを示唆していますが、1日3~5杯飲むことが1杯飲むよりも良いという意味ではありません」と、ガイダンスを作成したボランティアグループの議長であるグレゴリー・マーカス医師は動画声明で述べました。
「したがって一般的に、エビデンスは、カフェイン入りコーヒー1杯で十分で、2杯飲んで不快に感じるのであれば、体の声に耳を傾けるべきだと示唆しています。健康上の理由から、カフェインの摂取量を増やすべきではありません」
今後の研究では、カフェイン入り飲料に含まれる他の成分とカフェインそのものの影響を分けて調べることを優先し、現在コーヒーを飲んでいない人が飲み始めた場合に、健康面で良い結果が得られるかどうかを調べるべきだと、同団体は述べました。
著者のほとんどは、利益相反の可能性について特に記載していませんでした。1人は食品・栄養科学推進研究所の無給コンサルタントであること、およびキューリグなどのメーカーとの仕事に関わっていることを記載し、もう1人は心臓に問題のある人向けのペースメーカーなどの医療機器を製造するボストン・サイエンティフィック社のコンサルタントであると述べました。
心臓協会は2025年に、子どもはカフェインを避けるよう勧告しています。また過去には、成人はコーヒーを飲むことで健康上のメリットを得られる可能性がある一方、重度の高血圧がある人では、1日2杯以上飲むと心臓病による死亡リスクが2倍になる可能性があると述べていました。
(翻訳編集 日比野真吾)
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