中国有毒粉ミルク隠ぺいの影響拡大、強まる国内外の圧力

【大紀元日本9月21日】中国共産党政権による毒粉ミルク事件隠ぺいの工作の醜聞は国際社会に広まり、汚染ミルク問題として全世界に波及している。米国は市民に警告を発表し、韓国でも中国からのメラミン入り飼料が発見された。またEU、国連及びWHOは相次ぐ毒粉ミルク事件報道に注目し、中共に対し徹底調査と、汚染乳製品事件発生後になぜ速やかに発表されなかったのかについての釈明を求めている。

先日、中共は国際社会の圧力の下さらに多くの有毒乳製品の状況を公表した。しかし、ある分析ではこれらは国内での批判と需要から出されたものであると見られている。これと同時に、全国各地の粉ミルク問題で影響を受けた地域や被害者は増加し続けている。また、中国国内の人々は、中共は今、毒粉ミルク問題による死亡者数の隠ぺい、強力な世論の動向の制限及び脱党問題についての責任を追及されているのだと話している。

*疑問視される死者数

9月11日に三鹿有毒粉ミルク事件が発覚してから政府が発表した中毒死亡者数は4人で、それぞれ甘粛省で2人、浙江省で1人、新疆ウイグル自治区で1人だが、「馬鳴」というネームの投稿者によると、その数字は絶対に事実ではないという。

「馬鳴」の話では、病院内の情報では西安交通大学第一付属病院で治療した三鹿有毒粉ミルクによる腎臓結石患者10人中、1人は既に死亡しているが、上部が公表させないためいまだに報道されていないのだという。

他にも、三鹿の粉ミルクを長期間摂取し、毒粉ミルク事件が報道される前にすでに死亡している患者1人についても収集された各証拠により同粉ミルクによる腎臓結石により死亡したものと証明されているという。

*韓国でも中国からの輸入有毒飼料が発見される

韓国政府職員は、同国の魚用資料から工業用化学品メラミンを発見し、これらの飼料は韓国と中国で水揚げされたイカで作られたものだという。

農林水産食品部職員の話によると、調査員が韓国のあるメーカーで製造された魚用飼料にメラミンが含まれている事を発見したという。同メーカーは4月初めから3ヶ月間で612トンの魚用飼料を生産した。このうち586トンはすでに多くの魚の養殖場に販売されており、残りは回収或いは廃棄処分された。この韓国のメーカー名は公表されていない。

農林部職員は取材時に、「このメーカーの生産原料は韓国で水揚げされたものと中国から輸入したイカの内臓粉末である。我々はすでに調査を展開しており、これらの内臓がメラミンに汚染されていると判定した」と伝えている。

*国連が中共に調査を要求

毒粉ミルクの影響が拡大し続ける中、国際社会は中共による事実の隠ぺいにより各国の国民が被害を受けた事に対し批判を始めている。中央社によると、ユニセフは中共当局に対し乳児4人がメラミン入りの粉ミルクにより死亡した後、この問題に対し全面調査の展開“を要求した。

ユニセフ衛生部門主管は、中国の主管機構による全面調査に対し非常に期待していると述べ、また、ユニセフは、6ヶ月未満の乳児には皆、母乳を飲ませるべきと提案している。なぜなら母乳は乳児にとって最も安全な栄養源であるからだ。

*WHOが中共に釈明要求

これと同時にラジオ自由アジア(RFA)は、WHOが中共政府に対し乳製品事件発生後、すぐに解決しなければならない緊急案件を公表せず、発生から数か月経ってからやっとこの有毒粉ミルクに関連する醜聞が社会の知るところとなったことに対する釈明を要求したと伝えている。WHOスポークスマンは「有毒粉ミルクによる患者が出始めたはっきりとした時期は分からないが、商品製造企業は2008年3月に問題が発生したという報告を得ている」と話した。

*EUも説明を要求

BBCによると、EU労働安全衛生事務局は、EU委員会が中共当局と連絡を取り、乳児用粉ミルク以外の牛乳及び乳製品が受けている汚染状況についての情報取得を要求したと発表した。

現在EUは外部からの乳児用粉ミルクの輸入はしておらず、中国の牛乳及び乳製品(乳児用粉ミルク)は構成国には流入していない。それでもEU委員会は構成国に対し、中国からの輸入品のチェック強化を要求しているという。

EU健康・消費者保護理事会(The Health and Consumer Protection Directorate General)は、外国の消費者は皆、有毒粉ミルク事件の展開を観察しており、中国共産党の対応に期待していると述べた。

*患者があふれる国内病院

現在、毒粉ミルク事件が波及する地区ならびに被害者数は増加の一途をたどり、一部の病院は患者で溢れ返っているという。北京では、各地で被害を受けた児童とその家族が各大学病院に詰めかけ、外省から来た受診希望者は当日の診察を受けることが出来ず、綿入りの布団を持参し病院の外で野宿し診察を待っている状態だ。これに対し北京医療事務部門は、外省の患者家族に対し近くの病院で検査を受けるよう緊急に呼びかけた。北京以外に、広東省深セン市の病院も患者が押し寄せる現象が出ているという。

南方都市報では、広東省衛生庁のデータにより、19日現在全省で新たに323の病例が発見され、有毒粉ミルクが原因で乳児の泌尿系統に結石ができた例はこれで全省合わせて407件となった。主に病例が集中しているのは深セン、珠海、湛江および広州などの市である。

*中共、故意的隠ぺいにより国内外から空前の圧力

先日から各メディア報道は、中国当局は3月、6月、8月初めにそれぞれ別のルートから有毒粉ミルクの報告を受け取っていたが、北京五輪中の社会安定確保を理由に中国民衆と国際社会に対しこの事実を隠ぺいしたと指摘している。

AP社にはさらに多くの証言が寄せられており、同社はある販売代理店の張さんの話を引述した。

「8月の初めまでに、「三鹿」は我々に2007年から2008年7月初めまでに生産された三鹿粉ミルクを商品の棚から下ろすよう要求してきた」

8月初めになり、三鹿は再度「基準に適合しない」ことを理由に、入荷したばかりの粉ミルク全ての撤収を要求したという。

北京のある病院の外で、一人の母親は、「国家指導層、特に国家品質検査総局はこの事件に対し直接責任がある。人々は彼らを恨んでいる」と話している。

またラジオ自由アジア(RFA)では、中国大陸の民衆は政府に対し失望を表すと同時に、ネットユーザーからは国家品質検査総局局長らの辞任を要求メッセージが寄せられた。注目すべきはこれらの掲示文がいまだに削除されていないということだ。

ネット上では中国共産党を糾弾する声が高まり、多くのユーザーはこの習慣的な偽りと人命軽視の中共の失脚を強く要求している。多くの有毒製剤が国際社会に明らかにされるに伴い、国際社会が中共を糾弾する声もまた、ますます高まりつつあり、中国共産党の不合法政権は今、国内と国際上でかつてない圧力に直面している。

(翻訳・坂本)