映画の喫煙シーン、若者に悪影響=米・カナダ研究

【大紀元日本9月14日】世界中で上映されているハリウッド映画喫煙シーンが、若者に悪影響を与えていると、米国やカナダの医師らが報告した。同医師らは、喫煙シーンを含む映画は青少年レーティング(youth-rated)に指定しないよう呼びかけている。

カナダの禁煙運動を推進するグループは先月、「タバコ・ベクトル」(Tobacco Vector)という研究報告の中で、およそ13万人のカナダ人の若者が映画の影響によりタバコを吸う危険性があり、そのうち4万3千人が喫煙により死亡すると警告した。

研究チームのディレクター、ネイル・コリショー医師(Neil Collishaw)は、「映画は、若者が生涯、タバコ依存症になってしまう最大の理由のひとつであり、世界中の研究でそれが明らかとなっている」と話す。コリショー氏によると、カナダのレーティングシステムにより、米国から輸入されたR指定の映画が、カナダで14A(14歳以下は保護者同伴)やPG(保護者同伴)と制限が緩くなるため、多くのカナダの若者が喫煙シーンにさらされるという。

また、アメリカ疾病コントロール及び予防センター(CDC)も同時期、喫煙に関する報告書を発表し、09年は大部分の映画が喫煙シーンを避けているものの、PG13の映画の半分以上がタバコのイメージを映していると報告した。報告書の発表に伴い、カナダ肺協会のメンバーは、「映画業界と政府は、ゴージャスな俳優が喫煙するシーンから子供たちを守るべきだ」と懸念を表明した。

一方、超ヒット作となった3D映画「アバター」に、ヘビースモーカーの植物博士を配役したとして禁煙団体からやり玉に挙げられた映画監督のジェームズ・キャメロン氏は、タバコは嫌いだとしながらも、「すべての映画から喫煙シーンを禁止することがいいとは思わない。映画は、現実を映し出すものだ」と反論している。しかし、同氏は、若者の手本となるような俳優がカッコよくタバコを吸うシーンは避けたいと話している。

日本では、コミック誌やテレビドラマ、また電車内の中吊り広告などに喫煙シーンが頻繁に登場し、カナダと同様に青少年への影響が懸念されている。

(翻訳編集・加藤まゆみ)