中国 米中共同制作映画の連続放送に「急にどうした?」とネット困惑

「ニュースより映画欄が正直?」 中国国営テレビ「カンフー・パンダ」連続放送にネットざわつく

2026/05/15
更新: 2026/05/15

「今日は反米お休み?」

米中両首脳が会談した15月14日、中国国営中央テレビ(CCTV)が映画「カンフー・パンダ」シリーズを連続放送したことを受け、中国ネットで「急にどうした?」と話題になった。

この日、CCTVの映画チャンネルでは午後から約3時間にわたり、「カンフー・パンダ」と「カンフー・パンダ3」を続けて放送した。

特に「カンフー・パンダ3」は、米中の共同制作作品として知られる。そのため、中国ネットでは「アメリカ向けの友好アピールでは?」との見方が広がった。

ネット上では、

「昨日までアメリカを叩いてなかった?」
「急に仲良しムードで笑った」
「CCTVの空気の読み方が早すぎる」

など、皮肉まじりのコメントが相次いでいる。

かつては公式SNSで、「私たちは映画という作品を通じて、その時代の空気を映している」とまで説明していたCCTV。以前から、その時々の政治ムードに合わせて放送作品を変えることで知られている。

2019年に米中対立が激しくなった際には、朝鮮戦争を題材にした反米映画を連日放送。ところが関係改善ムードになると、今度は米中協力を描く作品へ切り替わった。

さらに今年5月、中米の貿易協議進展の直後には、ニューヨークを舞台にした映画を放送予定にして、中国ネットで「急に親米か」と批判が広がり、直前で放送を中止したこともある。

あまりにも露骨な「空気読み」に、中国ネットでは「今のCCTVは、ニュースより映画欄を見たほうが当局の本音が分かる」と冷ややかな声まで上がっている。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!