【大紀元日本5月7日】「飛騨木曽川国定公園」内の桃太郎伝説を伝える桃太郎神社で、毎年5月5日のこどもの日に地元の子供たちが参加して「桃太郎祭り」が行われている。

今年も親子30組が参加し、子供たちは「桃太郎」に、親たちは家来の犬、雉、猿に扮装し、犬山橋から「宝」を積んだ船に乗って桃太郎公園に行き、「宝車」を引いて「桃太郎祭り」が行われた。子供の神様に健康祈願をした後、桃太郎に変装した子供たちの行列が、桃の御神輿と宝物を載せた荷車で桃太郎神社境内、桃太郎公園を練り歩いた。その後、子供のど自慢や宝探しなども行われた。

桃太郎伝説によれば、桃太郎が鬼退治を終え、自分の役目も済んだというように近くの山に姿を隠してしまった後、不思議なことにその山の姿がだんだん桃のように見えてきたため、村人は驚いて、桃太郎さんは桃の神様の生まれかわりで子供の姿となって此地へ現れ、人々を苦しめる鬼共を退治してくださったのに違いない、とその山を桃山(ももやま)と呼んで崇拝するようになり、その山の麓に小さなお社を作って、桃太郎さんをおまつりしたとのこと。その後、昭和5年に現在の桃太郎神社へと遷された。桃太郎神社は、桃太郎の非凡な力にあやかって、子供の健康と無事息災を願い、子供に智・仁・勇・健・富をも備えさせようと、子供の神様として、また子宝に恵まれるようにと、多くの参拝者が訪れている。