東京五輪、7月開催は不可能 延期すべき=世界陸連会長

[22日 ロイター] – 世界陸連のセバスチャン・コー会長は22日、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえると、東京オリンピックを予定通り7月に開催することは不可能だとし、延期すべきだとの考えを示した。

会長は、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長に宛てた書簡で、今年の7月の開催は実行不可能なだけでなく、望ましくないとし、世界陸連幹部は延期すべきだとの考えで一致していると説明した。

会長は「十分に練習ができずにいる陸上選手の数を踏まえると、全ての(陸連の)地域代表が公平で平等な条件での競技はもはや期待できないと考えている」と説明。「平等な条件での協議を実現できなければ、競争の公正性を失う。それは誰も望んでいないことだ」と指摘した。

また、IOCは延期を決定することで、先行き不透明な状況で選手が抱える苦悩を和らげ、選手のケガを防ぐことができると主張した。

「誰もオリンピックの延期は望んでいない」としたうえで、「全てを犠牲にして、特に選手の安全を犠牲にして開催することはできない」と強調した。

世界陸連は別の声明で、別の日程に関してIOCや全ての競技団体と協力する用意があると表明した。

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