大紀元時報

コーヒーは有益「ただし、飲み過ぎは腎臓を傷めます」

2021年9月2日 15時12分
コーヒーは、世界中で人気のある飲み物です(HiroS_photo / PIXTA)
コーヒーは、世界中で人気のある飲み物です(HiroS_photo / PIXTA)

コーヒーは、世界中で人気のある飲み物です。

眠気覚ましのほかに、疲労感の解消にも役立ち、健康によい抗酸化物が多く含まれています。

コーヒーを水のように1日に何杯も飲む人もいますが、大丈夫なのでしょうか。コーヒーに含まれるカフェインを摂りすぎると、逆効果になって、体に害を与えることも広く知られています。またカフェインには「軽度の習慣性」があるとも言われています。

こうしたコーヒーの「是非論」は昔からあるのですが、結論としては「適量なら健康に有益。飲み過ぎは有害」と言うしかないようです。「飲み過ぎとは、どの程度か」というと、これも個人差があるので一概には言えません。

ただ、コーヒーはあくまで嗜好品であり、良い気分のときに、ゆったりと、おいしく飲むものです。

徹夜仕事や試験勉強などで、悲壮感をもって無理やり飲むコーヒーは、それ自体、本来の目的から外れた用途になっているので「健康的」とは言えないのではないでしょうか。コーヒーを「悪者」にする必要は全くありませんが、その飲み方に健康的でないケースがあるので注意したいものです。

さて、特に注意していただきたいことを、漢方からの視点をふまえて、以下にいくつか申し上げます。
その漢方の視点から申しますと、コーヒーを飲みすぎると腎臓を傷めやすく、その腎気が弱まることによって重い疲労感を招くということです。

皆様もご経験がおありと思いますが、コーヒーを飲むと、一時的ながら、元気が出たような気がします。どうしてコーヒーを飲むと、元気が出るのでしょうか。

カフェイン自体は、ご飯ではありませんので、体にエネルギーを供給することはできません。カフェインには、体の予備エネルギーをつかうことによって、脳を目覚めさせ、体の活力を高める効果があるのです。ここで言うエネルギーとは、栄養学でいうカロリーの意味もありますが、それ以上に、漢方でいう「気」の意味もあるとお考えください。

ところがカフェインは、脾胃および心肺のエネルギーを「先に取り出す」のです。濃いコーヒーを飲むと、動悸など心肺の症状が出る場合があるのは、そのためです。

肺、脾臓、胃のエネルギーが「先に取り出されて」足りなくなると、予備エネルギーの源である腎臓から「気」を抽出し始めます。
腎臓の気(腎精)が不足することを「腎虚」あるいは「腎精不足」と言います。腎精は生命エネルギーの結晶のようなものですから、とても大切な精気なのです。

ところが、さすがの腎臓も、無限にお金を引き下ろせる「エネルギーATM」ではありません。予備エネルギーが枯渇すると、どんなに寝ても休んでも疲れが取れず、精神の不安定、憂鬱、筋肉痛、全身脱力、胃腸の不調などの深刻な症状が現れることになります。

予備エネルギーとは本来、長期の病気、大きな病気、または何かの原因で体が衰弱したときに使う、備蓄エネルギーのことです。したがって毎日、常用するものではありません。そこで話を戻しますが、その危険を回避するためにも、コーヒーの飲み過ぎでカフェインの作用が常時継続している状態は、腎臓を酷使することに直結するので、ぜひ避けていただきたいのです。

また、これはよく知られていることですが、カフェインの過剰摂取は、動悸、血圧上昇、不眠症、尿失禁などの副作用をもたらすことがあります。さらに重篤な場合は、胃潰瘍、胃痛、胃酸過多、筋肉けいれん、頭痛などの原因にもなります。

一方、カフェインの摂取量が比較的多い人が、急に減らしたり、ゼロにしたりすると、一種の「禁断症状」が生じて、頭痛疲労感、集中力不足などを覚えることもあります。通常、こうした症状は軽度で、数日間で改善します。

もしあなたが、コーヒーが好きでたくさん飲む人であるならば、一気に「コーヒー断ち」をするのではなく、徐々にカフェイン接種量を減らすことを、お薦めします。

カフェインレスのコーヒーも販売されていますので、それも適宜に利用しながら、カップ数を少なくすれば、無理なく減らすことができるでしょう。

繰り返しますが、飲み過ぎなければ、何の問題もありません。

コーヒーは、楽しく、おいしく、健康的に飲みたいものですね。

(文・蘇冠米/翻訳編集・鳥飼聡)

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