横断幕を掲げて、給料の支払いを求める農民労働者。(中国のSNSよりスクリーンショット)

「給料を払ってください」 しかし返ってくるのは暴力ばかり、理不尽すぎる末世の中国

現代中国語のなかに「悪意討薪(恶意讨薪)」という言葉がある。

ネットで検索してみると「中国史上で最も恥知らずな言葉」という注釈が見られた。これだけでは日本人にはよく分からないので、周辺状況から補足しなければならない。この言葉は、どうも中国の官方による造語であるらしく「悪意をもって、給料(薪)を払えとせがむ(討)こと」をいう。

その語感は非常にわるく、軽蔑的である。例えば「討飯的」というと、道端にしゃがみこんで通行人に食べ物や金銭の施しを求める「特殊な人」を指す。「悪意討薪」には、それに近い感覚がある。

▶ 続きを読む
関連記事
中国河南省が幹部に率先して有給休暇を取るよう求め、観光や交通の割引を組み合わせた消費刺激策を発表した。ネット上では、収入減や雇用不安が続くなか、休暇だけでは消費は伸びないとの声が上がっている
イランでの戦争を受け、中国中石化が中東依存を急減。サウジ産の購入をほぼ止める一方、割安なロシア極東ESPO原油を7~9月に30~40隻分確保し、供給とコストの両面でリスク分散を図っている。
「被災地を映すな」「真相を話すな」中国・広西の洪水から約1か月。住民のライブ配信を制限し、救助隊の動画は削除、決壊ダム周辺を封鎖し、救援テントまで撤去した。現地取材で見えてきたのは、災害の陰で進む情報統制の実態だった
中国の国有企業で、一般社員への身辺調査が拡大。親族の勤務先や海外渡航歴、小学校からの学歴まで会社へ報告を要求する
14回も未払い賃金の支払いを求めた末、爆発事件を起こした中国の30代男。ところが当局が真っ先に消したのは、事件の背景を伝える記事や情報だった。ネットでは「第二の楊佳」との声も。中国当局が本当に恐れているものとは何なのか