RNAベースのワクチンテクノロジーの真実 (パート1)

コロナワクチンとブースターはmRNAから作られたことはない(1)

人類史上初めて、健康な人の遺伝子調節プログラムが大規模に操作された。

これまで聞かされてきたこととは異なり、RNAコロナワクチンはメッセンジャーRNA(mRNA)ではなく修飾RNA(modRNA)を使用して製造されていた。modRNAの使用には、私たちの健康に深刻なリスクをもたらす可能性がある。

これらのリスクは、コロナのワクチン接種や追加の免疫だけでなく、将来のすべてのRNAベースのワクチンにも関連している可能性がある。私たちは今のうちに声を上げる必要があるだろう。

mRNAとmodRNAは全く異なるもの

mRNAは天然に存在し、細胞内での存在時間が短く、比較的壊れやすい。mRNAは特定のタイプのRNAで、私たちの遺伝子からの指示や「メッセージ」を運び、細胞の構成要素であるタンパク質を作るのを助ける。。mRNAがメッセージを伝達したら、その仕事は終わり、体内で分解される。

他の源からのRNA、例えばウイルスのRNAが私たちの細胞に侵入すると、侵入された細胞はウイルスタンパク質を生成する可能性がある。

私たちはコロナワクチンはmRNAを使用して作られていると教えられていた。しかし、実際には「天然」のmRNAを使用したワクチンは、免疫系によって速やかに破壊されるため、免疫系に破壊される前に免疫反応を起こすのに十分な長さの時間を持続できない。

そのため、mRNAを日常医療に役立てるには、効率と寿命両方を高めるように人工的にmRNAを修飾する必要がある。その結果がmodRNAだ。

modRNAは、最大限の寿命と効率を実現するために改善されている。mRNAは細胞特異的な発現パターンを示す一方、modRNAはほぼすべての細胞型に侵入することができる。

どうやってここまで来たのか?

1961年、mRNAの発見が科学界を興奮させた。それ以前にも、必須のRNA中間体が見つかっており、遺伝子がどのようにしてmRNAを作り出すのか、そしてタンパク質生産におけるその役割が理解されていた。

簡単に言うと、mRNAは細胞のDNAからリボソームに遺伝情報を伝え、リボソームはその情報を使って特定のタンパク質を合成する。

科学者たちがmRNAを使って体の自然治癒力を高める方法を実験するまでに、そう時間はかからなかった。1990年には、研究者たちが天然の(修飾されていない)mRNAをマウスの筋肉に注射し、マウスが自然では決して生成しないタンパク質を合成することに成功した。

しかしながら、すぐに天然mRNAの転送が非効率であることが分かった。効果はあるものの、すぐに分解されてしまい、治療目的には十分に活用できなかった。

これによって、科学者たちはmRNAを合成的または人為的に修飾する道を見出した。この研究の本来の焦点は、がん細胞を再プログラムして破壊することである。これはコロナパンデミック以前のmodRNAの唯一の狙いであった。

modRNA 101

RNAはどのように修飾されるのか。RNAは修飾される際に、4つの化合物の中の1つが修飾される(例えば、合成/人工メチルプソイドウリジンを作るため、天然ヌクレオシドウリジンを修飾する)。

そして、modRNAは次のような特徴を持っている。

  • 高い安定性:体内での持続時間が長くなる。
  • 低い免疫原性:自然免疫系の刺激を低下させる。
  • 効率が良い:同じ量のmRNAよりも多くのタンパク質を生成する。

modRNAは実験室で合成される。

人におけるmodRNAの治療応用には、課題と危険が伴う。

驚くべきことに、modRNAにはウイルスの遺伝子配列が含まれている。細胞に入ると、modRNAは細胞機構を制御し、ウイルスタンパク質(例えば、スパイクタンパク質)を合成するように再プログラムする。

最も驚異的なことに、コロナのワクチンとブースターを開発した際、科学者たちはすでにmodRNAの標的送達が不可能であることを知っていた。modRNAは特定の細胞を標的にすることができない。そのため、血液脳関門のような自然障壁を越え、完全に健康な細胞まで攻撃してしまう。

人工的なウイルスタンパク質の連続的な合成は、細胞のエネルギーを奪い、代謝を阻害し、結局、細胞は生物全体にとって重要な役割を果たすことができなくなってしまう。

更に悪いことに、ウイルスタンパク質が生成された細胞は、その後、私たちの免疫システムによって破壊されてしまう。

これらの欠点にもかかわらず、ファイザー社とモデルナ社はmodRNAを使用したコロナ「ワクチン」の大規模生産を開始した。

(続く)

 

この記事で表明された見解は著者の意見であり、必ずしもエポックタイムズの見解を反映するものではありません。

 

 

分子生物学者。正常および異常な精子形成における遺伝子発現の遺伝的・後成的調整に焦点を当てた研究を行う。過去30年にわたり、自身の研究プロジェクトでドイツ研究財団から継続的に研究資金を受けながら、RNAベースの技術を定期的に適用する複数の遺伝子技術研究所の所長を務めた。今年退職するまでの23年間、ドイツのギーセン大学で解剖学と細胞生物学の教授を務めた。レーゲンスブルク大学で自然科学の博士号を取得している。