8月6日の河北省涿州市。まだ水が残る町中で、物を運ぶ男性。(Getty Images)

予告なしのダム放水で「全てを失った」 絶望の町で、被災者の自殺が続く =中国 河北

「予告なしのダム放水だった。これは天災ではなく、人禍だ」。7月末から、中国で起きた一連の洪水災害をめぐり、多くの被災民が口にするのはこの言葉である。

しかし中国国内で、その「真実」は報道されていない。官製メディアや現地当局は、一貫して「豪雨による洪水被害」と主張。全てを、自然災害のせいにしてしまったのだ。

現在、水は引いた。しかし残されたのは、あまりにも無残な、廃墟となった故郷の町と、永遠に癒えることのない被災民の心であった。

▶ 続きを読む
関連記事
中東情勢や物価高など不安が多い今、アジア各国は人々の生活や経済をどう守るのか。これからの経済の動きや備えについて、最新の「ASEAN+3」会議の共同声明を分かりやすく解説
中国で話題。渋滞の高速で「先に行かせて」の一言。理由を知ったドライバーたちが道を譲り、祝福が広がった。心温まるいい話
中国の大型連休でまた混乱。泰山で観光客がトイレにあふれ一夜を過ごす人も。受け入れ能力を超えているのに客を入れ続ける運営に疑問の声
中国社会は限界に近づいているのか。専門家が警鐘。官僚も市民も不満拡大、ネット遮断と生活苦の中で「社会報復」も相次ぐ
中国共産党はマルクス主義を奉じると標榜しているにもかかわらず、現在の中国経済の実態はマルクスの本来の思想と根本的に相反しており、むしろ労働者を大規模に「搾取」している。