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空港でNGな食べ物

空港で食べると危ない?専門家が警告する4つの食品

飛行機での旅行は不安と興奮が入り混じります。家族みんなで搭乗手続きを済ませ、保安検査を通過し、最終的に搭乗口の待合場所に到着すると、周囲にはさまざまなレストランが並んでいます。多くの人は、レストランで何か食べたり飲んだりしてリラックスしたいと考えるでしょう。しかし、食品安全の専門家は、旅が順調に進むために、空港では絶対に食べたり飲んだりしてはいけない4種類の食べ物や飲み物があると警告しています。

Paradeウェブサイトの最近の報道によると、2023年、アメリカ運輸保安局(TSA)は毎日平均240万人の搭乗客を検査しています。食品安全コンサルティング会社Active Food Safetyの専門家ミシェル・ウォレンツィエン(Michelle Wollenzien)氏は、空港は人の流れが非常に多いため、従業員の体調不良や食品の取り扱い不備によるリスクが高くなり、食品の安全性に影響を及ぼす可能性があると述べています。

食品の安全や衛生の問題は広範囲ではコントロールしにくいものですが、専門家は空港での食事についていくつかのアドバイスをしています。まず、空港ではさまざまな物に触れるため、こまめな手洗いが重要です。次に、すぐに食べられる商品を買う場合は、パッケージの表示をよく確認し、食品が新鮮かどうかをしっかりチェックしましょう。既成の商品はできるだけ早く食べるのがベストです。

これらの食品安全のアドバイスに加え、食品安全の専門家は特に、空港で以下の4種類の食べ物や飲み物を口にしないようにと強調しています。
 

1. 既成のサンドイッチ

冷蔵温度が基準に達していない場合、空港で販売されているパッケージ済みサンドイッチは、傷みやすく、サルモネラ菌、リステリア菌、大腸菌などの細菌が繁殖する可能性があります。

ウォレンツィエン氏は「調理済み食品コーナーには冷蔵庫の温度を示す小さなデジタルディスプレイがありますが、もし冷蔵庫の温度が上がっても警報が鳴りません」と説明します。

「つまり、冷蔵庫が(特定の)温度を保てていない場合、細菌が再び増殖するチャンスがあるのです」

サンドイッチのイメージ( jamesteohart / Shutterstock)

加熱処理されていないデリサンドイッチや野菜サンドイッチは、加熱調理による殺菌工程を経ていないため、特に食品安全上のリスクが高くなります。感染リスクを減らすため、ウォレンツィエン氏は生のレタスやモヤシが入っていないホットサンドイッチを選ぶことを勧めています。
 

2. サラダ

作り置きのサラダも、既成のサンドイッチと同様の食品安全リスクがあります。

ペンシルベニア州立大学食品科学部の上級食品安全推進アシスタント、マーティン・バックナヴィッチ(Martin Bucknavage)氏は「レストランが多くの異なる食品を扱っている場合、厨房内での交差汚染のリスクが高まります。どのような運用の仕方をしているか注意を払うことが大切です」と述べています。

「スタッフは清潔ですか?清潔な服を着ていますか?手を洗っていますか?お金を扱う人と食品を作る人が分かれていますか?」と彼は問いかけます。

ウォレンツィエン氏は、多くのトッピングを提供している場所はリスクが高くなると補足します。なぜなら、従業員は通常、スピード重視で多様な食品を同時に扱うためです。代わりに、生野菜が入っていない温かい料理を選ぶことを推奨しています。

パック済みサラダのイメージ(Shutterstock)

 

 3. 寿司や生の海産物

ウォレンツィエン氏は、空港で寿司を買う場合、まず温度管理が最も重要だと指摘します。生魚が十分に冷やされていないと、有害なヒスタミンを産生する細菌が発生し、食中毒の原因となります。

「品質と食品安全の観点から、魚は他のタンパク質よりも低い温度で保存されるべきです」とウォレンツィエン氏は述べ、「空港の環境では、食品ケースの温度維持が難しいため、生魚は避けたほうが良いです」と話しています。

寿司のイメージ(HelgaQ / Shutterstock)

 

4. 炭酸飲料や自動販売機の飲み物

炭酸飲料は爽快ですが、空港で炭酸飲料機や自動販売機を利用するのは慎重になるべきです。空港の人の多さは、こうした飲料機のノズル部分の細菌数を増やし、また機械自体のメンテナンスが不十分な場合もあります。

「これらの飲料機のノズルやアイスティーのノズルは掃除が難しいのです」とウォレンツィエン氏は述べ「だから私は絶対にボトル入り(炭酸飲料やアイスティー)を勧めます」と語っています。

(翻訳編集 里見雨禾)

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