分析:キドン国境検問所の土石流災害前 中国当局には複数の警告があった
中国・ネパール国境のキドン国境検問所付近で8月26日に起きた土石流は、多数の死傷者・行方不明者を出した。公表資料や研究報告をたどると、周辺には以前から氷河湖決壊、洪水、土石流の危険性を示す複数の警告があった。2025年には上流の洪水で友誼橋(友情・友好を象徴する橋)が流失しており、当局がリスクをどこまで防災対策に反映したのかが問われる。上流流域には55の氷河湖を確認でき、研究者は再度の決壊洪水への警戒と警報強化を促していた。
公表資料や研究報告からは、中国当局がこの地域の地質災害の危険性を以前から認識していた可能性がある。2014年の地質災害評価報告、2025年に公表した氷河湖決壊に関する研究、同年7月に起きた友誼橋の流失などが、その根拠となる。
関連映像によると、キドン検問所は蔵布川と東林蔵布川が合流する地点にある。周辺は急な山に囲まれ、谷は狭い。税関庁舎や旅客検査エリア、コンテナトラックの駐車場などは、川沿いの限られた低地に集中していた。
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