陳日君枢機卿:無神論の共産党を信じないのは当然である

2006年03月13日 07時57分
 【大紀元日本3月13日】カトリック香港教区の陳日君氏が枢機卿に任命されたこと
「無神論の共産党を信じないのは当然である」とする陳枢機卿(MIKE CLARKE/AFP/Getty Images)

で、「ローマ教皇庁は中国を敵視」していると強く非難した中国カトリック教愛国会副主席・劉柏年氏の発言に対して、陳枢機卿は3月10日、声明を発表した。劉氏は少し前に、「ローマ教皇庁は陳氏を盾に、北京に挑戦しているが、故パウロ2世が以前ポーランドの共産主義に対して挑戦したのと同じだ」と発言した。陳枢機卿は、劉氏の発言から、中共政権とバチカンの関係正常化を恐れていることが明らかになったと示した。また、中国とポーランドとの比較は現実とかけ離れすぎているとし、「十数年間共産政権の抑圧を受け、理不尽な待遇を耐え忍んできた国内の聖職者たちなのに、そんなに怖いことなのか」と反論した。

 陳枢機卿は声明の中で、バチカンと中共政権の関係改善は政治的なことだが、ローマ教皇庁は政治的企みまたは野心は一切ないとし、「我々は真の信教の自由を望むのだ」と述べた。また、カトリック教信者は共産主義を信じないのは当然のことだとし、なぜなら、共産主義は無神論者であるからだと示した。陳枢機卿は、「しかし、共産政権は憲法所定の宗教の自由を尊重することで、信者たちに共産主義の信仰を強制させることはしないであろう。私は、共産政権の一部の政策を非難する際、決して共産党政権に対して挑戦する意図はないのだ」と述べた。

 陳枢機卿は、主教、教父、信者らは発言が自由にできれば、自身らの本当の立場も初めて人々に知らせることができるとし、真の愛国者は、政府に対して「善に従い」、社会の平和を促し、国際人権の論壇で正々堂々と行動できるように勧めるべきであると強く主張した。陳枢機卿は、社会参加することは各公民の責任と権利であり、枢機卿も例外ではないと示した。

 また、陳枢機卿の背後に外国勢力の支援があるとの世論に対して、同氏は非常に可笑しい見解であると示した。当局に対して、「誰が本当の愛国者で、誰が祖国の利益を損なわせているか」の是非をはっきりさせるべきだと示した。

 カトリック教信者である城市大学政治学の鄭宇碩教授は劉氏の発言について、「これはまさに中共指導層が操る両手政策である。中共は、まず陳氏の任命を歓迎し、中共およびバチカンの関係を改善することを望むからだ。しかし、陳氏が中共政権、香港特区政府に対して非難をし続ける発言に対して、中共は強く警告をする。これは単なる陳氏個人のみではなく、香港にいるすべてのカトリック教会の信者および中国国内教会の人々に向けるもので、すなわち、非難は許さないことである」と語った。鄭教授は、陳氏が中国国内の唯一の枢機卿主教であり、陳氏の態度は中共のタブーを犯しているため、当局は必ず弾圧すると示した。

 また、鄭教授は反中勢力について、中共は勢力を威嚇または弾圧する際、いかなるものであろうとも、かならず「反中、反共」を持ち出し、外国勢力と結託しているレッテルを貼ると指摘した。同氏は、カトリック教信者は基本的宗教および政治の権利を有しており、個人の立場で、中共を支持または反対するのも個人の自由であると主張した。

関連キーワード
^