岸田首相は17日、東京電力福島第一原子力発電所を視察した(首相官邸)

岸田首相「再生可能エネルギーの一本足打法では需要に応じられないだろう」原子力発電の維持方針示す

岸田首相は16日と17日、東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島の三県を訪問した。17日の午前中に福島県に入り、東京電力福島第一原子力発電所を視察した岸田首相は、今後の日本のデジタル化における電力需要の高まりを見込んで、「再生可能エネルギーの一本足打法では十分応えられない」可能性があるとして、原子力発電を維持する方針を改めて示した。

岸田首相は、福島県視察後の記者会見で「日本のエネルギーを考えた場合に再生可能エネルギーは大変重要な取組だ。デジタル化等で我が国の電力使用量が今後格段と高まることを考えると、再生可能エネルギーの一本足打法では、価格や安定供給で十分応えられないかもしれない。複数の選択肢が求められる。原子力も考えていかなければならない」と述べた。

また、首相は会見で、米国やEUでは、日本産作物の輸入規制について、解除の決定や大幅緩和が進んでいることを強調した。しかし、いまだに10数か国が輸入規制をしているとして、規制の早期解除に向けて取り組むと述べた。

その後、首相は福島県浪江町の東日本大震災慰霊碑を訪れ、献花及び黙礼を行った。続いて、道の駅「なみえ」、双葉町の双葉駅、大熊町のイチゴ栽培農場を視察した。富岡町では、富岡町文化交流センター「学びの森」にて、車座対話を行った。

前日の16日には、岩手県陸前高田市の高田松原津波復興祈念公園を訪れ、献花及び黙とうを行った。続いて、同市の津波伝承館、大船渡市の魚市場を視察した。午後には、宮城県気仙沼市の内湾地区の施設を視察。その後、石巻市の石巻南浜津波復興祈念公園で献花及び黙とうを行った。最後に伝承館、蒲鉾(かまぼこ)工場を視察した。