大紀元時報
【東日本大震災特集】

大熊町・双葉町 復興途上の町を行く

2021年03月15日 10時19分
大熊小学校の様子。10年経った今も立ち入りはできない。(王文亮/大紀元)
大熊小学校の様子。10年経った今も立ち入りはできない。(王文亮/大紀元)

福島第一原子力発電所が位置する双葉町。避難指示の解除は最も遅れ、一部の地域への立ち入りが可能となったのは2020年3月4日だった。隣接する大熊町では先立って解除されたが、いまだに完全な復興復旧には至っていない。大紀元の取材班は3月11日、大熊町と双葉町を訪れ、震災10年目の現状を取材した。

大熊町

除染作業の現場。近くには多くの土嚢が積まれていた(王文亮/大紀元)

大熊町ではいまも除染作業が続けられている。放射性物質で汚染された上層土を重機で重機で除去し、黒い大きな袋に詰め込む作業現場がいくつも見られた。記者は作業員に詳細を尋ねたが、「話してはいけないと言われている。詳しく知りたいなら上に聞いてほしい」とのことだった。

フェンス越しに見える大熊小学校の校門(清雲/大紀元)

さらに車を走らせ、大熊小学校に着く。10年経った今もフェンスとカラーコーンで校門が封鎖されており立ち入りができない。校門近くのマンホールは液状化による影響なのか、周囲が陥没している。

液状化によるものなのか、マンホールの廻りのコンクリートが陥没している。大熊小学校前にて撮影(王文亮/大紀元)

町自体は立ち入りが可能となっているが、道路の両脇にある民家へと通じる道はほとんど封鎖されている。タイヤがパンクし、苔が生えた自動車も所どころ見られた。

大熊町の民家の様子(王文亮/大紀元)

双葉町

取材班は続けて双葉町へ向かった。途中で福島第一原子力発電所へと通じる道があったため、その足で向かった。

福島第一原子力発電所へと通じる道には検問所が設けられていた。車で近づくと作業員が車を止め、通行許可証を求めた。取材の許可は得られなかった。町の中心部へ向かった。

福島第一原発へ通じる道では検問所が設けられていた(清雲/大紀元)
福島第一原子力発電所からの帰途に建てられていた看板(王文亮/大紀元)

双葉町は去年避難指示が解除されたばかりで、水道や電気といった基礎インフラの工事中だ。現場の作業員に状況について聞くと、「道路のアスファルトが新しくなっているところは水道管だ。新しく敷設した。さすがに10年経つと使い物にならないよ」と教えてくれた。

双葉駅の近くにあった、金融機関と思われる建物(王文亮/大紀元)

町中には地震で歪んだ建物がいくつも見受けられた。住民の受け入れを開始するために、解体作業が進められている。

双葉駅周辺にある消防署(王文亮/大紀元)

双葉駅の近くにある消防署。壁に掛かっている時計の指し示す時刻は、大地震発生直後の2時47分のままだ。

双葉駅周辺にある消防署のシャッターは大きくゆがんでいた(王文亮/大紀元)

 

双葉駅近くの廃棄されたガソリンスタンド(王文亮/大紀元)

当日午後に行われた追悼式で、双葉町長は亡くなった方を弔うのみならず、復興へ歩みだしていることについても言及した。常磐線も全線が開通し、各種インフラの整備も進められている。一方、住民の多くは避難先に定住しており、復旧してもどの程度の住民が町に帰ってくるかは未知数。双葉町にとって、復興はまだ始まったばかりだ。

(王文亮)

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