代替療法でも癌を完治できる!?有機野菜やフルーツを食べる【ゲルソン療法】(4)

(続き)

砂糖とがん

砂糖はがんを誘発するという話を聞いたことがありますか?
多くの研究により、がん細胞がブドウ糖に依存し、急速に増殖・拡大することが確認されています。
これは、インスリンやブドウ糖のアンバランスまたは炎症に起因すると言われています。
ある研究によれば、よく甘い飲み物を摂取する人は、がんの発症リスクが58%増加することがわかりました。 

また別の研究では、人工甘味料(特にアスパルテーム)とがんのリスク増加との間に関連性があることがわかりました。
アスパルテームは、ダイエットソーダ、カロリーゼロの甘味料、一部のチューインガム、シリアル、ゼリー、その他さまざまな無糖製品によく含まれています。
より自然な甘味料であるスクラロースを選ぶ企業もありますが、これは砂糖の600倍の甘さがあるとはいえ、改良された加工砂糖と見なされています。
スクラロースは腸の粘膜を傷つけ、腸内の有益な細菌を破壊し、炎症、糖尿病、そしてがんの原因になる可能性があります。

現在のところ、米国食品医薬品局(FDA)は人工甘味料に対する警告を発しておらず、スクラロースもインスリンレベルへの影響が少ないことから、糖尿病患者にも使われ続けています。
しかし、マウスを使った研究で、スクラロースがホルモンレベルを乱し、適切な代謝を阻害して肥満につながる可能性があることが判明しています。

正式な結論を出すためには、ヒトに対してさらなる研究を行う必要があります。肥満はしばしばがんのリスクファクターとなります。

多くのがん細胞はブドウ糖を主なエネルギー源としているため、専門家は精製または加工された糖分の摂取を減らすか、除去することをおすすめしています。

多くの人は、新鮮な野菜、フルーツ、全粒穀物、ナッツ、種子などの健康的な食事によって、がんを含む慢性疾患を治癒しています。

胃腸腫瘍学者のジェフリー・マイヤーハート(Jeffrey A. Meyerhardt)氏は、西洋式の食事は、がんサバイバーの再発リスクを最大80%高めることを明らかにしました。加工肉、飽和脂肪、精製穀物、大量の砂糖を含む食品がこれに当たります。

化学療法や放射線療法といった従来のがん治療が医療関係者に選ばれている一方で、多くの食品が病気の原因となるため、食生活を見直すことも大事だとされています。
食べ物が私たちの体にどのように栄養を与え、体を守っているかを理解することは、慢性疾患を減らすための第一歩です。
食品を注意深く選ぶことが、私たちの健康を増進し、より長く、楽しく生きることを可能にします。

(完)