13日夜、トランプ大統領が北京に到着。中共は厚遇も(Alex Wong/Getty Images)

フアン氏同行 ルビオ氏の服装も波紋 トランプ氏が北京入り

トランプ米大統領は現地時間13日夜、北京に到着し、中国共産党(中共)側から高い格式で迎えられた。今回の訪問には、主要閣僚や高官に加え、ビジネス界の代表も同行している。中でも、エヌビディアのジェンスン・フアンCEOの同行に注目が集まっている。

これに先立ち、一部メディアはフアン氏が今回の訪問団に含まれていないと報じていた。そのため、トランプ政権が先端半導体技術をめぐる対中規制をさらに強めるのではないかとの憶測が広がった。しかし、トランプ氏は12日夜、自らSNSに投稿し、関連報道を「フェイクニュース」だと批判したうえで、フアン氏も同行していると明らかにした。

一方、ルビオ国務長官の異例の服装にも注目が集まっている。中共から制裁を受けていたルビオ氏は、グレーのナイキのスポーツウエアを着用し、厳しい表情で大統領専用機内に立っていた。この服装は、米軍がベネズエラのマドゥロ氏を拘束した際に着用していたものと同じタイプとされ、服装に込めた政治的メッセージではないかとの見方が広がっている。

トランプ氏は出発前、米中双方が今回の会談に期待しているとしたうえで、「多くの良いことが起きようとしている」と述べた。専門家からは、トランプ氏が今回の北京訪問で、多くの交渉カードを握っているとの見方が出ている。

トランプ大統領が北京の空港に到着すると、中共側は赤じゅうたんを敷いて出迎えた。中国の国家副主席や外相らも空港に赴き、歓迎した。

台湾国防安全研究院の沈明室研究員は、フアン氏の同行について、「フアン氏は中国で多くのビジネスを展開している。もし彼が行かなければ、アメリカと中共の間で話し合うことはあまりない、という印象を与えるだろう」と指摘した。

沈氏はさらに、「特にフアン氏のH200チップについては、中共側は購入していない。フアン氏が同行するということは、トランプ氏が、フアン氏を米中交渉における重要な発言者、あるいは米国の政策方針を示す代表の一人にしたいと考えている可能性がある。彼は華人であり、中共との関係も深いからだ」と分析した。

一方、中共から制裁を受けていたルビオ国務長官の服装も、ネット上で議論を呼んでいる。ルビオ氏はグレーのナイキのスポーツウエアを着用し、厳しい表情で大統領専用機内に立っていた。この服装は、ベネズエラのマドゥロ氏が米軍に拘束された時に身につけていたものと同型。服装に込めた政治的メッセージではないかとの見方が広がっている。

ルビオ氏の服装をめぐっては、一部で「習近平への明確な警告だ」との分析も出ている。また、ネット上では「習を拘束しに行くのか」「もし本当に実現すれば、この100年で最も衝撃的な政治事件となり、世界が大きく変わるかもしれない」といった声も上がっている。

台湾国防院国防戦略産業研究所の蘇紫雲所長は、「服装は、ボディーランゲージと同じようなものだ。だから、彼がこの服を着ていることには当然意味がある。つまり、私は今日ここに来たが、北京は権威主義的な政府である。私が交渉する相手は中共であり、私にとっての挑戦者、あるいは脅威は中共であって、一般の中国人ではない、という意味だ」と語った。

注目されるのは、ルビオ氏が上院議員だった当時、人権問題を強く訴えたことから、中共当局により2度にわたって制裁を受け、中国への入国を禁じられていた点だ。ルビオ氏が国務長官に就任した後、中共側は関連する制限を事実上解除したとみられている。

トランプ氏は出発前、中共に対し、アメリカへの市場開放を求め、米中貿易の不均衡を是正する考えを明確に示した。

イラン問題について、トランプ氏は、アメリカは軍事面でも経済面でも中共の支援を必要としていないと述べた。中共はイラン産原油の最大の買い手だが、大量のイラン産原油の輸送は、すでにホルムズ海峡で阻まれているという。

中国経済の低迷が続き、内部対立も激しくなる中、中共は米中関係がさらに悪化することを望んでいないとみられている。

一部では、2017年の米中首脳会談当時と比べ、現在の米中関係は質的に変わっているとの見方が出ている。今回の米中首脳会談では、経済・貿易分野で一定の成果が得られる可能性が高い一方、台湾問題については大きな変化はないとみられている。

蘇氏は「トランプ氏は多くのカードを持っている。イラン問題をはじめ、科学技術の問題、市場開放の問題もある。一方、中共はまたしても台湾問題を持ち出している」と述べた。

 

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