ウルフ・メッシング伝記その2:驚異の読心術(下)【未解決ミステリー】

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心理学者の心を打ち砕いた実験

メッシングは、ドイツ・ベルリンの心理学会でも力を試されました。 この心理学会は、当時を代表する心理学者、ルイス・スターン(Lewis Stern)、カレン・ホーニー(Karen Horney)、アルフレッド・アドラー(Alfred Adler)、カール・ビルンバウム(Карл Бирнбаум)などで構成されています。

今回の実験でメッシングは、これまでステージで披露したことのない力、つまり「遠隔操作の力」を科学者たちに見せつけたのです。 手を使わず、意念だけを用いて物を動かすという神通力です。

唯物論的無神論者であるアドラー教授は、メッシングが遠隔操作している様子を呆然と見つめていました。そして、彼の無神論的信念は打ち砕かれ、「ああ、天使が現われた」と叫んだのです。

アルフレッド・アドラー(パブリックドメイン)

その際、メッシングの腕の周りの電場が強くなっていることが測定器によって検出され、電場に接触した人たちは皆やけどの跡のような赤い痕が残りました。同時に、空気中の電気伝導率も上昇しました。

その後、スターン教授の提案で、メッシングは他人の心を読むマインドリーディングを披露しました。 教授やボランティアの学生たちは、無言でさまざまな単語やフレーズを書き記し、それを隠しますが、メッシングはすべて読み取りました。

読心術、将軍の心の声を盗み聞き

メッシングの読心術として、典型的なケースを紹介しましょう。 メッシングはかつてポーランド軍の医官に携わっていました。元帥ユゼフ・ピウスツキはメッシングの超能力に非常に興味を持っています。ある日、ピウスツキはメッシングの能力について尋ねましたが、どうして人の考えを読めるのか、メッシング自身にも説明できません。

当時、ポーランド戦争の真っ最中で、ピウスツキは、ロシアとの戦争がどのように終わるかを知りたがっていました。

メッシングは、「 ポーランド軍はすぐに勝利するでしょう。 しかし、その前にポーランド人はワルシャワまで撤退しなければなりません」「ソ連の野戦司令官トゥハチェフスキーは非常に危険な存在ですが、おそらく戦術的なミスを犯すでしょう 」と慎重に答えました。

しかし、その頃、ポーランド軍が優位を見せていたため、その場にいた誰もが彼の言葉を真に受けませんでした。

ユゼフ・ピウスツキポーランド共和国の建国の父にして初代国家元首(パブリックドメイン)

しかし、1920年4月、ソ連軍は反撃を開始し、だんだんと優勢を見せ始めました。けれど、8月になると、再び流れが変わり、ポーランド軍はワルシャワで決定的な勝利を収めたのです。しかし、1919年当時、このような歴史の展開になるとはメッシングを除いては、誰も思いもよらなかったでしょう。

ピウスツキは、メッシングに自分の将来について尋ねました。 総理大臣に昇進し、あと15年は生きるとメッシングは言いました。

非凡な人間には非凡な人生があります。第二次世界大戦が近づくと、メッシングは脚光を浴びるようになります。 ナチスの標的にされた彼は、危機を乗り切ることができるのでしょうか。 また、次回お話ししたいと思います。
(つづく)

詳しくは EPOCH TV をご覧ください。
https://www.epochtimes.jp/2022/07/111696.html

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