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【漢方相談室】便秘症

 【大紀元日本6月20日】便秘症に悩み、長期間下剤を使用している人がたくさんいますが、このような対処方法は非常によくありません。なぜなら、便秘は体質の病理変化を反映する一つの症状に過ぎないので、それを考えずに下剤ばかり使うと、便秘症が治らないばかりか、体の病理状態がますます複雑になる可能性もあります。

 漢方医学の理論から考えれば、便秘症の体質的原因は、少なくとも以下の6つのパターンに分けられます。

1.熱結便秘
 このパターンは、風邪などの発熱性疾患の後続症状として現れる場合が多い。顔が赤く、身体が熱く、口臭がして、尿の色が濃く少ないなどの症状を伴う。治療処方は大承気湯が良い。

2.湿滞便秘
 便がどろどろして粘っこくて、出にくい。腹部の張りがあり、体が重くてだるい。食欲不振、口の中が粘るなどの症状を伴う。これに対しては、二朮湯や半夏厚朴湯で治療すべきである。

3.気滞便秘
 精神的なストレスや憂うつなどによる胃腸機能の乱れによって発症した便秘は、このパターンが多い。気分が落ち着かず、わき腹や腹部が張り、ゲップなどの症状を伴う場合が多い。これに対しては、大柴胡湯や加味逍遥散などの処方が良い。

4.気虚便秘
 普段、虚弱体質で気力が弱く、胃腸の働きも弱くなり、排泄しにくいのは、このパターンである。便が柔らかいのに出にくく、汗をよく掻き、疲れやすい。これに対しては、補中益気湯で治療すべきである。下剤ばかり使えば、体力はますます弱まる。

5.血虚便秘
 これは、慢性貧血、出産後、手術後などで、腸管の乾燥によって起こった便秘症である。顔色が悪く、立ち眩み、動悸、皮膚乾燥などの症状を伴う。これに対しては、四物湯や潤腸湯で治療すべきである。

6.陽虚便秘
 便意がなく、便も硬くないが、排泄しにくい。高齢者にこのパターンが多い。四肢の冷えや頻尿、腰痛、腹部の冷えなどを伴う場合が多い。これに対しては、八味地黄丸で加療すべきである。

【説明】

1.以上のパターンは、便秘症の体質的分類の一部に過ぎず、実際には、便秘症の種類はこれよりもたくさんあります。
2.各パターンに提示した処方は、あくまでも参考意見です。これらの処方は、すべて医療保険が適用できるので、薬局で販売されています。
3.薬を使用する前には、必ず医師や薬剤師に相談してください。

(漢方医師 甄 立学)


(06/06/20 22:38)



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