THE EPOCH TIMES

ゴールドマン・サックス 「中国の信用バブル規模は世界一」

2012年11月13日 14時30分
【大紀元日本11月13日】中国の信用バブル規模は世界一になっている。主要国中央銀行のデータとゴールドマン・サックス社の調査結果に基づき、著名な金融ブログ「ゼロヘッジ」がこのほど公開した比較結果だ。ゴールドマン・サックスはこのことを「憂慮すべき事態だ」と指摘した。

 ゼロヘッジが公開したデータによると、中国企業の債務残高のGDP比が急速に伸びており、2011年では世界一の151%に達している。そのうち、信用残高のGDP比は130%で、信用バブルの規模も世界トップであることを示している。

 
ゼロヘッジが示した企業の債務残高のGDP比(ゼロヘッジよりスクリーンショット)

負債増加の理由について、ゴールドマン・サックスは、2008年以降に中国政府が主導してきた大規模な製造業への投資刺激策にあると分析する。太陽光エネルギーや鉄鋼、造船など多くの産業が生産過剰に陥っているという。「これほどの負債率はマクロ経済においても、企業というミクロの視点からでも、危険である」とゴールドマン・サックスは指摘し、「過剰な生産を消化するためには、企業に対する支援を行うだけでなく、内需拡大を目指し消費部門により力を入れる必要がある」とした。

 ゼロヘッジは中国の債務残高総額は、簿外融資やシャドーバンキングなども計算に入れると、米国の345%という債務総額のGDP比をさらに超えるものになると見ている。

 昨年中国政府が公表した国内総生産(GDP)は47.2兆元となっているが、これに対し、中国人民銀行(中央銀行)の統計資料によれば、9月末現在の貸出残高は61.51兆元で、対前年比16.3%増となっている。2008年末の30.3兆元からは倍増し、年平均増加率は22%となっている。

 また、今年1~9月末までの社会全体の融資規模は11.73兆元で、人民元建て貸付の総貸付に占める割合は2002年の91.9%から57.3%にまで下がり、委託貸付や信託貸付、銀行引受手形などの簿外取引融資額が急増している。

 さらに、中国のシャドーバンキング取引は、監査範囲外の証券取引以外に、委託貸付や少額貸付会社、担保会社、信託会社、ファイナンス会社、リース会社などによる貸付取引を含む。地下銀行や、民間貸借業者、高利貸業者なども含まれる。中国銀行業監督管理委員会の瀋聨涛・首席顧問は、2010年中国のシャドーバンキングによる貸付残高は20兆元に上り、GDPの約2分の1にあたると推測している。

 中国の信用バブルについて、米ウォール・ストリート・ジャーナル紙が昨年の年末に発表した論評では、この類の信用バブルが幾度も悲惨な結末を迎えた前例を見れば、中国だけが例外になるような理由も見当たらないと評した。

(翻訳・林語凡、編集・張凛音)


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