アップルなど中国生産の米製品、印で足止め 軍事衝突の影響=関係筋

2020/06/25
更新: 2020/06/25

[ニューデリー 24日 ロイター] – 米アップル<AAPL.O>やシスコ<CSCO.O>、デル<DELL.N>などの製品がインド港湾で足止めされていると、関係筋が24日明らかにした。中国との国境係争地での軍事衝突を背景に、インドが主要港で中国からの輸入製品に対する通関手続きを停止しているという。

政府および業界筋によると、インド政府からの正式通知はない。また、どの港湾で足止めされているかは不明。

米印戦略パートナーシップ・フォーラム(USISPF)はインド商務省に宛てた書簡で「当局が大半の港湾や空港で、中国(おそらく他の国も含む)からの委託製品の通関手続きを突如停止した」とし、「透明性や予測可能性を求める海外投資家に対するマイナスのシグナルになる」と伝えた。書簡は23日付で、ロイターが確認した。

業界筋によると、フォード・モーター<F.N>のほか、アップルがインドで生産を委託する台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業<2354.TW>の製品も影響を受けているという。

アップル、シスコ、鴻海からはコメントを得られておらず、デルの広報はコメントを控えた。フォードは自動車部品の委託製品がチェンナイの港湾で止められていると明らかにした。

Reuters
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