カイル・バス氏「中国銀行業に時限爆弾」、損失はサブプライムローン危機時の米銀の5倍

2016/02/12 17:45

 米国著名ヘッジファンドマネジャーで、ヘイマン・キャピタル・マネジメントの創業者であるカイル・バス氏がこのほど投資家宛てに送った書簡で中国銀行業に「時限爆弾がある」と警告し、中国の銀行システムにいったん信用危機が発生すれば、その損失額は米国の銀行がサブプライムローン危機で被った損失額の約5倍にあたる可能性があることを示した。2月10日付VOAが伝えた。

 バス氏は書簡において、「過去10年間に中国の銀行システムの資産が3兆ドル(約339兆円)から10倍以上に拡大して約34.5兆ドル(約3898兆円)に達し」、「国際決済銀行(BIS)によると中国銀行業は1998年~2001年までの周期に不良債権で失った資産が国内総生産(GDP)の30%に相当する」、「もし再び金融危機が発生すれば、中国銀行業の損失額は前の周期での損失を上回る。現在の中国のGDPで計算すると、その30%は3.6兆ドル(約407兆円)を上回る」と示した。世界金融危機で米国の銀行が約6500億ドル(約73.5兆円)の損失額を出したため、中国銀行業に信用危機が発生すれば、米国の銀行の損失額の5倍以上だとした。

 またバス氏は金融危機で中国銀行業が莫大な損失を被ったことで、危機の対応策で中国政府当局と人民銀行(中央銀行)が約10兆ドル(約1130兆円)に相当する人民元の紙幣を増刷する可能性が高いため、その結果深刻なインフレと一段の人民元安に見舞われると警告した。

 2月初め、バス氏はウォールストリート・ジャーナルに対してヘイマン・キャピタル・マネジメントのポートフォリオの85%は中国関連、特に元安と香港ドル安に目標を設定していると話した。

 カイル・バス氏は米国サブプライムローン危機を事前予測に成功し、空売りで約5.9億ドル(約667億円)の利益を上げた。

(翻訳編集・張哲)

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