中国四川省:チベット人、利権争い衝突、死者6人負傷者百人

2007年07月19日 09時05分
 【大紀元日本7月19日】香港の中国人権民主運動情報センターによると、7月10日、四川省稲城県_deng_坂郷と桑堆郷のチベット人約500人が、両地区の草原に収穫できる薬剤「冬虫夏草」の利益問題をめぐり衝突し、殺傷事件を起こした。_deng_坂郷の住民が自動拳銃および手榴弾を使い、桑堆郷の住民に対して攻撃し、死者6人、負傷者110人の惨事になった。一方、死者はすでに十数人に上ったとの情報も入っているという。

 冬虫夏草は両地区のチベット人の主な収入源であり、両地区の草原の境目は明確に定められていないことが、争いの発端である。両地区の住民らは政府当局に対して同問題を解決するようこれまでに何度も求めたが、当局に無視された。それによって、両地区の住民らの衝突もエスカレートになった。

 7月13日、両地区の住民は再び県政府へ調停を求めたが、当局は依然として無視したため、双方は稲城大橋で激しく言い争いが始まり、仕舞いに死傷者が出る衝突に発展した。事件後の翌日、千人ほどの桑堆郷チベット住民が、県政府を囲み、殺人犯を裁くように求めた。四川省は衝突の拡大を防ぐために、千人の武装警察および特別警察を派遣し、秩序が乱れないように取り締まった。

 情報センターによると、_deng_坂郷の住民が使用した自動拳銃は50年代に保管されたもの、または最近に購買されたものの可能性は両方あるという。今回の利益をめぐる衝突事件は稲城県において、1ヶ月内で2度目であるという。地元の情報によると、両地区の住民は20数日前にすでに冬虫夏草の採集問題で衝突事件が起きた。そのときは流血事件にはならなかったという。

 *利益率の高い冬虫夏草

 情報によると、四川省稲城県は雪山、氷河および原始生態など汚染されていない美しい地区であり、「最後のシャングリラ」「青い地球における最後の浄土」との美称を持っている。蘋果日報によると、ここ1年間、地元の冬虫夏草の価格が高騰し、昨年年初、1キロが4万元(約61万6000円)だったものが、現在ではすでに24万元(約123万円)に達したという。

 関係者は、誇張し過ぎた冬虫夏草の効能広告が市場の需要を刺激したと指摘した。冬虫夏草は陽性の薬草に属し、肺・腎臓の機能を補う作用があり、主に陰虚、結核による咳、血を帯びる痰、インポテンツおよび腰痛などに効果があるといわれる。冬虫夏草の価値が高く、魅力的な原料であるため、毎年は1万人以上の人々が採集するためにチベット等地区へ出かける。しかし、そのために、チベット高原の自然生態が深刻に破壊された。

 *絶えない衝突

 このほど、四川省ではチベット人に係わる衝突事件が多発しており、国家級自然保護区の稲城県亜丁景勝地は、地元政府が観光事業を開発するために、景勝地内にチベット人が神の山とみている「仙乃日」の山林を乱開発し、自然生態が破壊されたことに対して、チベット人の抗議による流血衝突事件が発生し、当局が百人近い公安を派遣して、現場を押さえつけたとい。

 一方、先月に道孚県八美鎮でも類似事件が起きた。地元政府は、チベット人が神の山とみている雅拉雪山にある鉱石資源地区を乱開発したことで、住民たちの不満が募った。八美鎮の8人のチベット人長老は四川省政府に対して請願書を提出したのち、数人が行方不明になったという。住民たちは彼らが当局に強制連行され拘束されているとみて、6月27日に400人ほどのチベット人が地元当局庁舎および鉱石採掘経営者と衝突し、警察の車10台および20軒の部屋を破壊した。情報筋によると、チベット人は公安と衝突が発生、チベット人が殺害され、多数のデモ行進者が公安に連行されたという。

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