【大紀元日本8月17日】中国当局が五輪期間中の「報道の自由」「人権の改善」約束を守っていないことに、外国メディアは苛立ちを見せている。また、このような中国当局への批判を避ける国際オリンピック委員会を疑問視する声が多く上がっている。8月14日午前、五輪報道センターでの定例記者会見で、外国メディアの厳しい質問に、中国当局とIOCの報道官が怒りをあらわにする場面があった。
五輪期間中、中国五輪組織委員会は北京の公園3カ所をデモ許可区域と定めたが、いまだに1件も許可されていない。
そのことについて、米国FOXラジオ局のビル・マーカス記者は、デモの申請を行った人々が逮捕または侮辱されていることを明らかにし、5人の被害者の名前を伝えようとした際、中国五輪組織委員会の副委員長兼報道官・王偉氏はマーカス記者の発言を止め、『言葉の精錬』を求め、他の質問はないかと問い、マーカス記者の質問を回避しようとした。
それに対し、マーカス記者は、人権問題の分野で他国を追いかけていると中国当局が示したのを挙げ、デモ申請したため逮捕される案件は、どちらの国を模範にしているのか、と問い質した。王偉・報道官は、「あなたは中国にいるのは五輪を報道するためですよね」と答え、同記者の問題は管轄の範囲ではなく、公安当局に質問すべきと言葉を返した。
BBCのマイケル・ブリストー記者は、すべてのデモ申請が却下されていることを挙げ、上記の3ヶ所のデモ許可区域は罠ではないかと質問した。
それに対し、王偉・報道官は、「デモ許可区域の設置は中国の前進を象徴している」と答えた。
「一人もデモ申請が許可されていないのに、どこに前進があるのか」というブリストー記者の反問に、王偉・報道官は、「中国はすでに前進している。普通の国民は皆そう認識している。中国人民の智恵を低く評価してはならない、自分が一番頭のいい人と思わないでほしい」と怒りを現した。
中国国内紙「南華早報」の英国籍の記者ピーター・シンプソン氏が人権問題を提起したが、王偉・報道官は、五輪招致の際に、世界に中国を知ってもらうと約束しただけで、(人権問題を含め)すべてを約束したのではないと答えた。
シンプソン記者が自分の論点を再度説明しようとしたが、同報道官に、「いまは弁論会ではない」と止められた。
英国のテレビ局第4チャンネルのアレックス・トンプソン記者は、中国当局が公然と人権問題のウソをついているが、IOCはこのことを恥ずかしいと思うのかと質問した。
IOCのジゼル・デービス報道官は、「多くの分野で努力を費やされたことにも目を向けてほしい」「これほど壮大な競技場でこのような感動的な試合を行っている。我々は五輪の成功を誇りに思う」などと答えた。その説明は答えになっていないとし、アレックス記者はその後同じ質問を4回繰り返したが、デービス報道官は依然、「スポーツ選手にとって、五輪が順調に進めるのが最も重要なこと」などと強調するに留まった。
16日には、五輪報道センターで毎日行う予定の定例記者会見が取消された。その理由について、北京五輪組織委員会の幹部は、五輪が順調に進められているからであると説明した。
外国メディアの批判の背景には、中国当局が北京五輪招致の際に、「報道の自由」や「人権問題の改善」を約束したとの経緯がある。
(記者・蘇臻、翻訳・編集/叶子)
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