【大紀元日本10月25日】アジア欧州会議(ASEM)の首脳会議に参加するために、北京訪問中のメルケル独首相は10月23日、欧州(EU)議会が今年の「サハロフ賞」を中国人権活動家・胡佳氏に授与する決定に対して歓迎の意を示した。メルケル首相は、温家宝首相と会談の後に初めて胡佳氏がこの賞を獲得したことを知り、メディアに対して、人道的理由から胡佳氏の解放を求め続けると強調した。
ドイツ「フランクフルター・アルゲマイネ・ザイトゥング」紙は、ASEM首脳会議が北京で開催する中で、EU議会が胡佳氏にサハロフ賞を与えることの発表は、北京当局にとって、まさに「頬を平手打ちされたようなもの」と報道した。
北京五輪の開催にあたり、中国当局は「友好な世界的強国」のイメージ作りに尽力しているつもりだが、実際には、今年3月に発生したチベットへの流血弾圧事件、人権活動家への大量拘束および有毒粉ミルク事件が相次ぎ、中国当局は国際社会からの非難を浴びることに直面せざるを得なかった。
一方、今年35歳の胡佳氏は、高智晟人権弁護士に次いで、中国でもっとも著名な人権活動家である。胡佳氏はエイズ患者のために奔走し、環境事業の保全に尽力したのち、中国人権活動家の中堅となった。しかし、昨年12月末に胡佳氏は自宅から強制的に拘束された。
胡佳氏および高智晟弁護士は共に今年のノーベル平和賞にノミネートされた。EU議会マックミラン・スコット副議長によると、ノーベル賞の審査委員会は中国当局から大きな圧力を受けたという。実際に、EU議会はサハロフ賞を胡佳氏に授与することを決めた際、同様に中国当局からの強い圧力を受けた。中国外交部スポークスマン秦剛氏は、「この賞を犯罪者に与えるとは、中国の法律主権を干渉することに等しい」と非難した。これに対して、EU連合ドイツのヘルガ・ツルエペル議員は取材に対して、「胡佳氏にこの賞を与えるとは、中国の人権活動家を激励すると共に、EU連合は中国共産党の圧力に屈さないことをはっきりと示すためである」と強調した。
サハロフ賞はEU議会が1988年に設立し、人権や言論の自由の擁護に貢献した人物や組織を顕彰するもので、1975年のノーベル平和賞受賞者で、ソビエト連邦の原子物理学者アンドレイ・ドミトリエビッチ・サハロフ氏の名前から取ったもの。受賞者には5万ユーロ(約580万円)の賞金も与えられる。サハロフ賞を受賞した中国人は胡佳氏が2人目で、最初の中国人受賞者は1996年に受賞された魏京生氏である。
(記者・田宇、翻訳編集・余靜)
(08/10/25 09:20)
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