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国外企業の部品組み立て、広東の工場で。

電気機器メーカー、中国を見捨てテキサスへ

 【大紀元日本8月28日】10億ドル規模のヘアアイロンメーカーが、中国から工場を引き上げ、ヒューストンに戻ることにした。アウトソーシングは製造・配給面で劣ってしまうことを浮き彫りにしている。

 米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」8月24日付によると、コスト安のアウトソーシングからの離脱を選択したのは、パレスチナ生まれのヘアドレッサー、ファルーク・シャミ氏が設立したファルークシステム社。「国内で品質を管理し、ブランドイメージを高めるほうが、利益につながる」とシャミ氏は語る。同社の偽造品対策費は、現在、月50万ドルにのぼる。ほとんどが中国製で、偽造品の回収、メーカーの追跡、中国での不法メーカーの工場閉鎖の手続きなどで時間と出費がかさむ。

 工場が目と鼻の先にあるということは、品質・在庫管理の上でプラスであるし、今後、輸入品は全て偽造の可能性があると決めてかかれるので多くの手間が省ける。同社製品は104カ国で販売されているが、60%以上は米国内に供給されている。

 むろん、米国での生産はコスト高につながる。シャミ氏はオートメーション化をはかり人員を削減し、製品を設計し直して組み立て工程を簡素化することでコストを抑えている。それでも一機につき2ドル50セント高めについてしまう。最近プラスチック部品の供給企業が安定した大量の発注が出ることがわかり、大幅に値下げしてくれた。

 大量生産が軌道に乗れば、コストは下がって行くとシャミ氏は踏んでいる。

 ヴァージニア州に拠点を置く政策研究グループであるマニュファクチャラーズ・アライアンスのエコノミスト、ダニエル・メクストロース氏は、「今後、多くのメーカーがアウトソーシングを考え直すようになるだろう」として、今年6月、ジェネラル・エレクトリック社のCEOジェフリー・イメルト氏が「海外のアウトソーシングは行き過ぎの状態。米企業は国内生産を拡張する必要がある」と言った製造業を先導する言葉にふれた。景気後退の影響で、多くの製造業者の製品が海外の倉庫に積み残された。顧客の近くに在庫を必要なだけ備蓄する方法はリセッション対策のひとつ、とメクストロース氏は指摘する。

 地元に雇用をもたらす面も見逃せない。ヘアアイロンのシャミ氏は、12月に工場がフル回転で稼働するまでには1200人を雇用する意向。この不景気の中、ヒューストンにとって嬉しい話だ。

 
(翻訳編集・李頁)


 (09/08/28 23:25)  





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