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09年12月、安徽省合肥市の建設現場に捨てられたゴミの山。中国では、有毒物質を含む使い捨て弁当箱の問題が指摘されている(STR/AFP/Getty Images)

危険な使い捨て弁当箱 有毒物質は国家基準の20倍=中国

 【大紀元日本3月26日】「地溝油」と呼ばれるリサイクル油問題で食の安全が懸念される中、また新たな問題が浮上した。北京の民間環境保護団体のメンバーで長年食の安全に取り組んできた董金獅氏が先日、北京の有名店で使われていた使い捨て弁当箱を専門の機関に検査依頼したところ、いずれも基準に達していないことが分かった。同氏によると、市場に流通する弁当箱の合格率は半分以下。「食の安全についての意識は高まったが、容器の問題に気付く人は少ない」と同氏は指摘する。

 董氏によると、問題の弁当箱を油性のヘキサンに一定時間浸して計測したところ、溶液に溶け出した成分は国家基準の20倍。酢酸に浸したところ、同150倍が溶け出したという。「油や酢が入っている食品を長時間入れておけば、箱に含まれる有害物質が溶け出し、弁当箱の3分の1を一緒に食べてしまうことになる」と董氏は話す。

 弁当箱の原料はポリプロピレンで、通常は酢や油と触れても化学反応は起きない。しかし、弾力性があって撥水効果の高い弁当箱を製造する過程で、ロウや炭酸カルシウムなどが添加されている。国の規定では、添加物は20%までとされているものの、実際は最大で80%近く入れるメーカーもある。中には、食品添加物として禁止されている工業用の廃プラスチックや、病院の廃棄物などを再加工し、添加することもあるという。

 使い捨て弁当箱には発がん性の高い成分が含まれており、同容器に入れられた食品を口にするのは「毒を食べているのと同じ」と董氏は言う。

 現在、中国では年間150億個の使い捨て弁当箱が消費されているが、政府の許可を得たメーカーは約半数。許可を得た後に、違法な弁当箱の製造を開始するメーカーもあるほど。

 昨年末、衛生部など7部門は食品包装への使用を禁じた原料を規定したが、多くのメーカーは「知らない」ことを理由に違法生産を続けている。一部の地区の品質監査部門も規定は「知らない」の一点張り。工場の前には見張り役が常駐し、検査員は工場内に立ち入ることができないという。

 更に董氏は、紙コップやプラスチック製コップ、ペットボトルにも危険が潜んでいると指摘。以前、紙コップの製造工場を訪ねたところ、使用済の生理用ナプキンが投げ込まれているのを目撃したという。また、ある工場は回収してきたCDを硫酸で洗浄・乾燥し、哺乳瓶の原料として再利用していたという。

 董氏は現在、違法な使い捨て弁当箱を使用していた有名店を相手に訴訟を起こしている。訴状を受け取った裁判官は、「毎日こういう弁当箱を使っていたが、問題があるとは思ってもみなかった。これは早く立件する必要がある」と話したという。

(翻訳編集・高遠)


 (10/03/26 09:19)  





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