THE EPOCH TIMES
インタビュー

「見抜けなければプロパガンダの餌食」日本マスコミへ助言 中国人ジャーナリスト

2017年05月02日 09時00分

この記事は、中国政府報道機関「新華社」で28年間勤務し、フランス国際放送局(RFI)中国語放送部の責任者を務めた、記者歴40年のジャーナリスト・呉葆璋氏へのインタビューをまとめたもの。中国国内と海外で、ジャーナリストとして長年、中国を観察してきた。


海外メディアを対象に「アンチ法輪功」宣伝

 中国のあらゆる政治問題の核心に位置する法輪功問題が、海外のメディアに取り上げられる機会は非常に少ない。取り上げられても、マイナスの角度から報道されることが多い。これは、北京当局が海外メディアを相手に「アンチ法輪功」の宣伝を行っていることと関連している。

 例えばフランスでは、中国大使館の外交官がアンチ法輪功の宣伝資料を、フランス外務省の官員らのデスクまで届けている。北京当局はその強大な対外宣伝網を起動し、各国の外交部に対してアンチ法輪功の宣伝を行っている。フランスでは国際問題に関しては、外交部の顔を伺いながら報道するメディアが多い。

 私がフランス国際放送局(RFI)中国語部の編集長を勤めていた際、よく中国大使館から電話があった。ある日、大使館の領事から一緒にコーヒーを飲もうという誘いの電話があった。コーヒーショップで会うと、領事はいろいろと温かい挨拶をした後、かばんの中から分厚い資料を私に手渡した。アンチ法輪功の宣伝資料だ。「今後、あなたたちの放送局で、法輪功関連の報道をストップしてくれないか」と彼は切り出した。

 それに対して、「私たちの放送局は、独立運営の放送局であり、中国国営の放送局ではない。法輪功問題について、あなたたちはどうしてそこまで警戒しているのか。かえって新聞記者としての好奇心が沸いてくる」と私は彼に答えた。それを聞いた彼は、慌てて、「いやいや、私は単に気を付けてほしいと思っていることを伝えただけだ。呉さんのためだから」と言葉を濁した。

2016年5月、江沢民派の中国高官で中国共産党序列三位の張徳江・常務委員が香港入りするため、迫害をとめるよう伝えるため祈る香港の法輪功学習者。背景にバリケード設置した警官(DALE DE LA REY/AFP/Getty Images)

ウソを見抜けない記者が宣伝の餌食になる

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