印刷版   

(Joe Raedle/Newsmakers)

笛の音を出して外敵を追い払うイモムシ=カナダ研究

 【大紀元日本12月20日】チョウやガの幼虫であるイモムシが体から口笛のような音を発し、捕食しようとする鳥類などを追い払っていることが最近の科学者の研究により明らかになった。

 イモムシには唇がないため口笛を吹くことは出来ないが、代わりに身体の両側にある穴を使って音を発しているという。カナダのカールトン大学(Carleton University)の動物神経学者であるジェイン・ヤック(Jayne Yack)氏らは、スズメガの仲間の幼虫が通気口を圧迫してできたガスで音を作り出していることを発見した。イモムシは短い音を発し、鳥などの外敵を驚かせることで餌になることを逃れているのだという。

 科学者たちは長い間、イモムシがチューチュー鳴いたり、カチッという音を出したりすることは知っていたが、実際にその音が体のどの部分から出るのかについては、調査されていなかった。

 科学者たちはコウライウグイスの入った鳥籠の側の枝にイモムシを置き、イモムシの行動を観察した。その結果、ウグイスが攻撃しようとした時、イモムシはこの「笛」を鳴らして威嚇(いかく)したという。ウグイスは驚いて退き、イモムシを攻撃するのを止めた。実験中、ウグイスは2度攻撃をしかけたがどちらも失敗したという。

 また、同氏はカイコガ(silk-moth caterpillars)が下あごを噛み合わせることによりカチャカチャという威嚇音を発して外敵から身を守っていることも発見している。カイコガの幼虫はこの音で、捕食しようとする外敵に自分がまずい食糧であることをアピールしているのだという。

 この研究は、10日に発刊された「The Journal of Experimental Biology」誌に掲載されている。

(翻訳編集・市村)


 (10/12/20 07:00)  





■キーワード
イモムシ  警告音  捕食者  スズメガ