THE EPOCH TIMES

【生活に活きる植物】 29・大根(ダイコン)

2011年03月04日 07時00分
 【大紀元日本3月4日】ダイコンは地中海沿岸が原産といわれるアブラナ科の1年草で、世界中で栽培されています。日本には紀元前、弥生時代に中国から渡来したとされています。春の七草の一つ、スズシロ(ダイコン)は、近縁種のスズナ(カブ)とともに身近な野菜です。白や薄紫色の4弁の花が咲き、長角果の実の中に赤褐色の種子が入っています。種子を日干し、乾燥したものが生薬の莱菔子(らいふくし)です。

【学名】Raphanus sativus
【別名】大根(おおね)、清白、蘿蔔(すずしろ)
【成分】ジアスターゼ、精油

 【薬用効果】莱菔子は胃・肺経に働き、健胃、去痰作用があります。消化不良で腹がはるときに有効です。また咳、呼吸困難を軽減します。一日量は乾燥物3~9gを煎服します。

 民間でも、根をすりおろして消化不良、吐血、下痢に、打ち身には湿布や浴湯料として使用します。乾燥葉は冷え症、神経痛に、種子は食中毒の腹痛に使用します。また、蜂蜜に浸けたものをダイコンあめといい、健胃、便秘、美容に有効です。

 【食用】ダイコンは主に肥大した根、茎、胚軸を食用とするほか、種子から油が採れます。干したダイコンを漬物にしたものを沢庵といいます。生で食べるほか、煮ても、炒めても良く、味付けも甘く、酸っぱく、塩辛くなど自由に調理できます。

 【余談】野菜としてのダイコンは今では年中収穫され、白く、長くて太いというイメージですが、色は赤、緑、黄、黒などがあり、形も短い、細い、丸いなど、また味も甘い、辛いなど様々な品種があります。江戸時代には特産地も練馬、三浦半島、京都、桜島など日本各地に広まり、それぞれに特徴的な調理法があるため、日本人の食卓には欠かせません。

 
ダイコンの実

ダイコン

(文/写真・ハナビシソウ)


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