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(Wolkenkratzer/Creative Commons)

革命的な虫歯治療 穴を開けずに塗るだけ=英研究

 【大紀元日本9月29日】歯医者と聞いただけで尻込みする人たちに朗報。虫歯で穴が空いた部分に液を塗るだけで歯が再生するという痛みのない治療法が、英リーズ大学の研究者らにより開発された。ナノ・パテンツ・アンド・イノベイションズ(NANO PATENTS AND INNOVATIONS)が先月、伝えた。

 虫歯は、歯垢(プラーク)の中のバクテリアの増加により酸が作られ、歯のミネラル(エナメル質)が溶けることから始まる。最初は微細な穴が幾つもでき、次第に広がって虫歯が形成される。

 現在の治療法は、専用ドリルで虫歯の部分に穴を開けたり、削ったりして、そこに詰物をする。虫歯がひどい場合は、抜歯という方法しかない。

 一方、リーズ大学歯科学院のジェニファー・カーカム教授(Jennifer Kirkham)が開発したのは、歯の表面にペプチド(P11-4)の液を塗り、歯の自発的な再生を助けるという画期的な治療法だ。ある環境下に置かれると結合して繊維になるペプチドは、歯に塗られると酸のダメージによって空いた穴に染み込んでジェル状になる。これがいわゆる「足場」となり、カルシウムを溜めこむため、歯のミネラルが内側から再生されるという。「出来すぎた話に聞こえるかもしれませんが、これは酸によってダメージを受けた歯の再生を促す技術です。これは完全に自然で、施術なしの再生方法であり、痛みもありません」と、カーカム教授は語る。

 臨床試験を監督したポール・ブラントン教授(Paul Brunton)は、「より大勢の患者に同様の結果が見られれば、2~3年の間にこの技術が一般の歯科医に浸透していくでしょう」と話している。

(翻訳編集・春馨)


 (11/09/29 07:00)  





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虫歯治療  ペプチド  P11-4  歯の再生